夏になると大量の虫たちが発生しますが、その中でも人から忌み嫌われ、日本の夏とは切っても切り離すことのできない存在の1つとして「蛾(ガ)」が挙げられます。
コンビニの街灯を始めとする、ありとあらゆる照明に群がり、アパート住みの人からすれば「玄関前に大量発生していて、メチャクチャ困っている」という方も多いのではないでしょうか。家に入る時に一緒に侵入されたりして、すごくストレスを感じてしまいますよね。
というわけで今回は「蛾に関する豆知識と、その対策法」についてのご紹介です。
※一部、蛾の画像などを取り扱っているため、苦手な方は注意願います。また「蛾の種類とかいいから、対策法だけ教えてよ」という人は、下の目次から「蛾の対策法について」へ飛んでください。
「蛾」と「蝶」の違いは?
個人的に「蛾」は大嫌いですが、意外と「蝶」は許せたりもします。蛾が部屋に侵入してくることがあれば全力で排除しますが、蝶が部屋に入ってきたら何とかして外に逃がす方法を模索しますね。ただ私自身「蛾と蝶の明確な違い」を認識しているわけではありません。
軽く両者の違いについて調べてみると、どちらも「鱗翅目の昆虫」ということでハッキリとした区別をするのは専門家でもない限り難しそうです。あくまで例外はありますが、広いイメージでいくと「蛾は夜行性」「蛾は羽を広げたまま止まる」というイメージがあります。
実際に例外もあって「昼に飛び回る蛾」もいれば、モンシロチョウのように「羽をたたんで止まる蛾」もいるようですけど、イメージ的には「仕事帰りに家に着いたら、玄関周りを元気よく飛び回ってたり、玄関の壁に羽を広げたまま休んでいるアイツら」が目に浮かびませんか?
蛾って害をもたらすの?
蚊は迷惑だけど・・・
例えば夏に発生する虫の代表格は「蚊」ですが、夜中に枕元でプ~ンという羽音が聴こえてくると「もう眠れない!」という人もいるくらい不快だと思います。
しかも不快なだけでなく、産卵を控えたメスは刺しますし、その際は刺された場所が赤く腫れて痒くなってしまうんですよね。これがなかなか不快なのですが、最近では痒みだけでなく「ジカ熱」や「デング熱」などの感染症もニュースで取り沙汰されるようになってきました。
ですが、蛾に感染症などがあるとは聞いたことがありませんし、なぜそこまで嫌われるのでしょうか…。見た目?それはごもっともです。
蛾に毒はある?
上記画像は「チャドクガ」と呼ばれる蛾(ドクガ)の一種ですが、こいつは「生涯、毒を持っている蛾」として日本では代表的な個体で、本州以南の日本各地に分布しているようです(北海道にはいないみたいですね)。
他にも幾つか毒を持っている個体は多いようですが、「幼虫の時は毒があるけど、成虫になると毒はない」という個体もいて、いわゆる「毒があるから嫌い!」という理屈は、あまり通用しなさそうです。
日本だけでも数千種類存在している蛾の中で、生涯を通じて毒を持っているとされるドクガは、ほんの一握りとのことでした。ただし遭遇率としては高いので、ある意味「毒を持ってるかなり身近な生物」という見方もできるかもしれません。
幼虫の頃、毒を持っている蛾
イラガ
【幼虫】
【成虫】
こちらは「イラガ」と呼ばれる種類の蛾で、成虫になると毒は持たなくなるのですが、幼虫の頃は毒を持っているそうです。「蜂熊」「デンキムシ」などの強烈な地方名を持っていることで有名で、刺されると激しい痛みと痒みを感じるとのことでした。
成虫になったら無害とは言え、成虫がいるということは繁殖する可能性がありますから、そうなると「毒を持った幼虫が発生する可能性」もはらんでいます。
カレハガ
【幼虫】
http://www.jpmoth.org/Lasiocampidae/Lasiocampinae/Gastropacha_orientalis.html
【成虫】
http://www.jpmoth.org/Lasiocampidae/Lasiocampinae/Gastropacha_orientalis.html
こちらは「カレハガ」と呼ばれるガの一種で、幼虫~繭の頃は毒針を持っていますが、成虫は毒を持っていません。日本全国に広く分布しているようです。
名前の通り、枯葉っぽい地味な見た目をしているのが特徴ですが、基本的に蛾って地味なイメージの個体が多いので、いちいち「これはカレハガだ!」なんて区別する物好きもいないんじゃないかと思います。
蛾の対策法について
玄関周りの照明・蛍光灯に群がる奴らを何とかしたい!
本記事の冒頭にも書きましたが、私が住んでいるアパートの蛍光灯には、毎年夏になると相当な数のお客様がいらっしゃいます。仕事から疲れて帰ってきて、一刻も早く部屋に入りたいのに「蛾の動きが鈍い瞬間を狙って急いで部屋に入る」という瞬間は、自分でも悲しくなるんですよね。
実家では家族全員が揃うまで玄関の電気を付けているので、家族よりも先に虫たちに迎えられていました。うまくかわすことができればいいのですが、部屋の中に招き入れてしまった場合は、さらにそこから一仕事・・・考えただけでも嫌になりませんか?
私はここ数年の間にありとあらゆる虫対策をしてきたのですが、その中で最も効果の高かった2つの方法について、以下で解説していきたいと思います。
可能ならライトをセンサー式に交換する
蛾は月の光を頼りにして夜でも活発に飛び回っているため、月の光と勘違いしてしまうような街灯の光などに群がる傾向にあります。家の玄関で灯りを付けっぱなしにしているという人は「人が近付いた時だけ点灯するタイプのライト」に交換するだけでもだいぶ違いますよ。
最近のお家は随分とセンサー式のライトを採用しているお家が増えていますが、そうでないというお家もまだまだ多いハズ。上記の商品はソーラーパネルも搭載されていて、難しい配線も一切必要なく誰でも簡単に設置できるので、持ち家の方にはぜひオススメです(実家はセンサー式に交換し、少し快適になりました)。
ただし集合住宅に住んでいる方だと難しいと思います。私が住むアパートは、暗くなったら自動点灯してしまうタイプの蛍光灯なので、夜は完全なる「いらっしゃいませ状態」です。通路の明かりとなれば私1人の問題でもないですし、勝手にライトを消してセンサー式に変えるなんてもっての外なんですよね。
蛾の退治には「虫こないアース」がオススメ!
アパート住まいの人には、コチラの「虫こないアース」が抜群にオススメです。この殺傷能力は本当に凄まじいので、予め虫が集まりそうな場所にスプレーしておくと、そこに集まった虫たちが死滅します。
忌避効果もあるようなのですが、どうしても近付いてくる個体はいるようで、翌日は死骸の山というケースも少なくありません。ただ、これを使用してからは「飛び回る個体」をほとんど見なくなりましたね。
効果の60日というのは盛っている気もしますが、その効き目は抜群に優秀な商品で、私がこれまで試してきた殺虫剤のなかでは断トツです。噴射力が非常に高いスプレーなので、背の低い女性でも街灯や蛍光灯に使用することができるでしょう。
これを使用した私の部屋の前と隣の部屋の前が明らかに違ったので、効果に関しては絶対の信頼を寄せています。アパート住まいの方はもちろん、センサーライトを使用しているというご家庭でも二重策として使用してみてはいかがでしょうか?
虫こないアースの効力を検証
まだ私の住んでいるアパートには蛾などはあまり発生していませんが、小さい虫が出てくるようになったので、ここらで虫こないアースの効力を検証してみたいと思います。
ルールは簡単です。私の部屋の前の蛍光灯にはスプレーを噴射し、何もしていない隣の部屋の前の蛍光灯と比べてみました。虫の数がまだまだ少ないとは思いますが、現時点でも明らかに違いがお分かりになるのではないでしょうか(ちなみに掃除するとかのズルは一切していません)。
もう少し暑くなってきて蛾が大量に発生してくると、差は歴然となります。その時期の写真は掲載するのもはばかるくらい見苦しいものになるので、現時点での検証に至った点はご理解ください。
最後に
これまでに色んな方法を試してきましたが「虫こないアース」は本当にオススメです。センサーライトにするなどして寄せ付けない工夫をしたうえで、本製品を使えば完璧だと思います。
私は十分すぎるくらいに消費していますが、それでも1年につき1本あれば充分事足りるので、コストパフォーマンスも非常に高い商品です。死骸の掃除は手間ですが「玄関前を飛び回られて、最悪の場合だと部屋に侵入されたりしてもう嫌だ!」というような人は、ぜひとも試してみてください。