家庭用ボイラー、ユニットバス、システムキッチンを始め、住宅設備の取り付け・修理をする会社に勤めています。もちろんトイレの修理もしています。
お客さんのお家に訪問する際は、なるべくその日のうちに直すつもりで伺いますが、部品が無かったりするとその日のうちに直せないというケースも少なくありません。
そんな時に便利なのが予備トイレです。もしトイレのおしり洗浄機能が故障してしまった時、携帯用のお尻洗い(携帯ウォシュレット)を持っておくと非常に便利なので、この場でご紹介したいと思います。
ここ10年で一気に浸透したお尻洗い機能
最近では一般家庭でもお尻洗いの機能を有するトイレが主流になっています。TOTO製品で言うところのウォシュレット、INAX製品で言うところのシャワートイレですね。
私は衛生的な不安からほとんど使用したことがありません。お客さんに使用方法を聞かれたときに、困らないようにということで何度か使ったことはありますが、個人的なことを言わせてもらえば「無くても全く困らない機能」です。
しかし世の中の流れはそうでもないようで、高齢者を中心に「お尻洗い機能がないと困る!!」ということをよく言われます。その日のうちに直らない場合は「代替機はないのか?」「応急処置をして、部品が届くまで使えるようにしてくれ」など、結構な無茶をお願いされることも少なくないんですよね。
古いトイレだと尚更そうですが、今のトイレは昔のものと違って複雑になっていて、ある日突然壊れるということも十分にあり得ます。そこで、もし「お尻洗い機能がなくなると死活問題だ!」という人には、携帯できるお尻洗いをオススメしたいです。
携帯できるお尻洗浄機について
携帯お尻洗浄機とは?
元々は海外旅行者の需要から人気に火が付いた商品なのですが、1人暮らしで古いトイレの物件に入ったという人や、赤ちゃんのおむつを交換するときに使いたい親御さんが買ったりもしているようです。
私の同僚の中にも「会社の共用トイレでは使いたくないから、自分専用のものを用意している」という人がいました。
早い話が、トイレに付いている「おしり洗浄機能」に特化した必要最低限のツールということですね。価格はピンキリですが、こだわらなければ1万円以下で購入できます。
シンプルで壊れにくい
壊れにくいと言ってしまうと少し語弊があるのですが、例えばお家についているシステムトイレの場合、おしり洗浄以外にも色々な機能がありますよね?
便座ヒーターだったり、送風機能だったり、センサーで検知してフタの開け閉めをしてくれる製品もあれば、勝手に流してくれる製品もあります。便利になるということは複雑化するということ、複雑化するということは壊れる部分が増えるということです。
色々と機能が付いて複雑化してくると、お尻洗い機能以外の部分が壊れたのに、その故障の弊害によって、お尻洗い機能も使えなくなってしまうということも十分に考えられます。
そういう意味では、お尻洗い機能だけのシンプルな製品なので、とりあえず常備しておいても損はないんじゃないかと思うんですよね。
オススメの携帯お尻洗浄機
TOTO 携帯ウォシュレット
ウォシュレットという言葉を世の中に浸透させたのは、紛れもなくTOTOです。デザインも清潔感があってシンプルですし、大きな不満は出ないでしょう。
そのTOTOが販売しているコチラの携帯ウォシュレットは、海外旅行者を中心に絶大な人気を誇っています。Amazonでもベストセラーのようですね。実績は十分です。
Panasonic おしり洗浄器
パナソニック おしり洗浄器 ハンディ・トワレ 携帯用 レッド DL-P300-R
見た目がオシャレで、パッと見では携帯おしり洗浄器とは気付きません。カラーバリエーションも豊富なので、自分の好きなカラーが見つかると思いますよ。
特筆すべきはペットボトルを装着できるという点です(ただし500mlだと扱いにくくなるので、必然的に小さいペットボトルを使用することになるとは思いますけどね)。
携帯おしり洗浄器 シュピーラー
こちらは上記の2つとは打って変わって手動のタイプです。電池を不要とする便利さがありますが、ご自身の手でポンピングすることになるので、好き嫌いが分かれるのではないかと。
日常的に使用しない場合は乾電池も抜いておくことが望ましいので、家のトイレが壊れてしまった際の予備目的であれば、こちらでも十分かもしれませんね。価格も一気に下がりますし、持っていて損はありません。
携帯おしり洗浄器の注意点
- 使用後は確実にメンテナンスをする
- 乾電池式の場合は、使用しない期間が長くなる際は電池を抜く
よくやってしまいがちな失敗が上記の2点です。まず衛生的なものですので、使用後はしっかりメンテナンスをするようにしましょう。
水しか入れてないからという理由で、あまりメンテナンスをしていない人もいるのですが、ひどい場合だとカビなどが繁殖する可能性もあります。
また、使用しない期間が何日も続く場合、電池は抜くようにすることで、予期せぬ故障を回避できることもあります。水回りで使用する機器なので、電池部分のサビには十分にお気を付けください。
最後に
トイレやコンロ、ボイラーなどの生活設備は、ある日突然壊れてしまう場合がほとんどです。修理には費用も伴いますから、買い替えの検討など視野を広く持って、落ち着いて物事を考える余裕を持ってください。
そのためにも、しっかりとリスクヘッジは行っておくことをオススメします。ボイラーの場合は難しいでしょうけど、コンロならカセットコンロを常備しておくとか、トイレなら携帯おしり洗浄器を持っておくだけでだいぶ余裕ができるはずです。
そんなに高価なものでもありませんし、いざという時に頼りになる存在です。ぜひ検討してみてはいかがでしょうか?