浴室はその特性上、毎日のように水やお湯を使用するうえに湿度が高く、温度変化も激しい場所のため、どうしてもカビが生えやすい場所です。壁はもちろんですが、浴室扉のゴム部分やシャンプーボトルの下など「カビが生えない場所がない」と言っても過言ではないでしょう。
今やお風呂は身体を綺麗にする場所だけではありません。1日の疲れをも緩和し、心も身体もリラックスできる場所ですから、常に清潔にしておきたいですよね?今回は浴室のカビ対策として、カビに対しての予防策から対処法、お風呂の便利グッズなどを紹介しようと思います。
カビの予防策
換気扇
カビを予防するうえで最も簡単で効果的なのが換気扇を回すことです。窓を開けるのも有効的ですが、マンションなんかだと窓がないお風呂も多いと思います。
もちろんフル稼働すればそれだけ予防としては効果的ですが、電気代の節約を意識している方は「入浴後」に回すようにしてください。ちなみに換気扇の電気代はそこまで高くありません(付けっ放しでも1ヶ月で300円程度)。
換気扇を回す際は、その効果が浴室の換気にすべて向くようにすることが重要なので、浴室の扉を開けたり浴室の窓を開けることは止めましょう。浴室の扉に換気口がない場合は、窓や扉を少しだけ開けてやると良いです。
浴室の扉を全開にしてしまうと浴室内の湿気が脱衣所に逃げていてしまい、脱衣所もカビが生えやすい環境になってしまいます。また、除湿しなければならない空間が広ければ広いほど非効率的です。
浴室内の温度を下げる。
冷房をかけると室内の湿度が下がるように、お風呂に入ったりシャワーを浴びたりして温度が上がった浴室内の温度を下げてやることも効果的です。
浴室の壁などを中心に熱いシャワーをかけてから冷たいシャワーをかけましょう。シャワーで石けん成分や皮脂などの汚れをしっかり洗い流すことで、カビにとっての栄養を取り除く目的があります。
私は入浴が終わった後、水シャワーで全体を軽く流す程度ですが、シャンプーボトルにぬめりが付いたりということはありませんので、この方法はオススメです。しっかりと流しましょう。
水切りのススメ
シャワーで軽く流した後で水滴を拭きとってやれば、浴室が乾くのも早くなり、カビ予防を予防するのにより高い効果が得られます。身体を拭き終わったバスタオルで水滴を拭きとるのもいいですが、水切りワイパー(スクイージー)があると非常に便利です。
1000円以下で買えますし、探せば100均にもあるかもしれません。ただし100均などのハズレ商品を掴んでしまった場合、バリなどが原因で浴室の壁に傷が付いてしまったという声を聞いたことがあるので、それなりの物を選ぶことをお勧めします。
浴室の水滴を拭きとったうえで換気扇を回せば、すぐ乾くことによってカビが生えにくくなるので、入浴後の水切りは非常にオススメです。慣れてくるとかなり効率良くできますし、効果としては抜群なので真っ先にオススメしたい方法の1つですよ。
浴槽にフタ
浴槽内に残り湯を入れてある場合は、必ずフタをした方がいいです。フタをすることでカビ対策もできますし、もちろん保温効果もあります。フタ自体もカビが生えやすいので、防カビ加工されてる物を選ぶといいでしょう。
また、一口にフタと言っても多くの種類があり「巻けるタイプ」や「重ねられるタイプ」など保管方法も様々です。各ご家庭によって保管場所にも困らない物をチョイスするといいと思います。
上記の商品は『重ねられるタイプ』ですが「フック」がなければ不便だと思うので、準備したほうがいいかもしれません。表面がフラットなので掃除もしやすいですし、防カビ加工されている商品です。
フタに関してはサイズが合わないと見た目が悪くなってしまいますし、小さすぎると浴槽の中に落ちてしまう場合もあります。ご自宅の浴槽のサイズをしっかり確認したうえで、購入するようにしましょう。
カビが生えてしまったら
重曹
壁や床なら重曹をぬるま湯に溶かしたもので対応できます。スプレーで吹きかけてもいいですし、重曹水をカビに付けて2~3時間放置した後で歯ブラシで擦るといいです。カビの頑固さに応じて、重曹の割合を増やしてください。
カビがひどすぎる場合は、重曹に少しの水を加えペースト状にし、それをカビに塗り付けて上からラップして数十分放置しましょう。これでダメなら強力なカビ取り剤の力を借りなければなりませんが、多くの場合は解決するはずです。
ただし、シーリング剤やゴムパッキン等にはあまり効果がありません。別の手を考えた方がいいでしょう。
市販の薬剤
このカビトルデスPROは、重曹水では対応できなかったシーリング剤やゴムパッキンにも使用可能です。しかも色付きジェルなので付け忘れや流し忘れが無く、掃除中も飛び散ったりしないのも本製品の大きな魅力で、すごく画期的な商品だと思います。
これでカビ退治をすれば、1ヶ月ほど防カビ効果は持続するという点も魅力の1つです。綺麗な色をした見た目に反して薬剤自体は非常に強力なので、使用の際は必ずゴム手袋を着用するようにしてください。
お風呂便利グッズ
バイオ お風呂のカビきれい
浴室に取り付けるだけで防カビ効果が得られるという優れ物です。ハッキリ言ってコレ、めちゃくちゃ優秀です。場所も取りませんし、交換時期は半年ということで長持ちしますし、オススメします。
類似商品もいくつか出てるのですが、押し入れやリビング用だと似たような商品がいくつかあるのに対して、浴室バージョンはコレ以外考えられません。値段も1000円以下で買えるので試してみてはいかがでしょうか?
ルック お風呂の防カビくん煙剤
バ〇サンを彷彿とさせる煙剤ですが煙の成分は「銀イオン」とのこと。徹底的に掃除した後に使用することで、黒カビを生えにくくしてくれます。微妙に甘い匂いが残るので、人によっては使用した後で長時間の換気が必要になるかもしれません。
一応ノーマルの商品の他に「石けんの香り」と「消臭ミントの香り」がありますので、お好みでどうぞ(個人的には、石けんの香りが1番好きです)。
水を加えて放置するだけの手軽さが魅力ですが、除菌効果を兼ね備えているのも魅力の1つです。効果は1~2ヶ月持続します。価格も1個当たり500円以下で購入することができるので、お試しにはもってこいです。
シャワーラック
シャンプー類を直置きしてしまうと、そこは空気の循環ができずに水気が残りやすいため、どうしても裏面からカビが繁殖しがちです。
しかし、これを使ってからシャンプー底の水垢やカビとは無縁になりました。これ自体にもカビが生えにくいので使い勝手も優秀だと思います。この商品は3段の商品ですが、他のバリエーションで2段や1段の商品もあるので、お好みに合わせて選ぶといいでしょう。
また基本的には、シャンプーボトルなどが宙に浮いていて空気の通り道ができれば何でもOKなので、ご自宅のシャワールームの広さなどと相談して決めるのがオススメです。
ソープホルダー
もし石鹸を使用していて、100均などで使用しているような石鹸置きを使用しているのであれば、それも改善してやるのが望ましいです。
石鹸カスなどはカビやぬめりを繁殖させる大きな要因となりますので、なるべく空気に触れやすくしてあげるのが理想です。宙に浮いていれば石鹸が乾燥するのも早く、清潔なうえに長持ちするようになりますよ。
詰め替えそのまま MINI
一方こちらはシャンプーボトル等を使用せずに、詰め替え用の袋をそのまま使用できるタイプの商品です。場所も取りませんし、空気の流れも作れてスッキリするので、1人暮らしで狭い浴室だという人であれば、シャワーラックよりもこちらの方が使い勝手はいいでしょう。
使い勝手も悪くありませんし、シャンプー等も最後の1滴まで使用できます。詰め替え作業が面倒に感じているという人にもオススメですよ。
最後に
カビは一旦生えてしまうと掃除が非常に面倒です。特に浴室においては何かしらの対策をしないと、カビが発生して然るべき場所と言っても過言ではありません。
発生してから対策するのではなく、発生させないために対策することが重要だと思います。しっかりと湿気やカビ対策をして、快適な浴室を手に入れましょう。