禁煙セラピーが絶賛されていることに驚きを禁じ得ない

禁煙を志す人が真っ先に考えるのは「いかにして禁煙に成功するか」ということですが、多くの人に対して救いの手を伸ばしてきた実績がある1冊の本があります。ご存知の方も多いことでしょう。アレン・カー氏が書いた『禁煙セラピー』です。

私自身の周りにも「この本で禁煙に成功した!」という声が多数あり、表紙にもあるように「読むだけで絶対やめられる」という謳い文句に偽り無しと言ったところでしょうが、残念ながら私本人は本書を読んでも禁煙できなかった人間の1人になります。本当に多くの人が本書を手に取って禁煙に成功していく傍ら、そこでこぼれてしまう喫煙者も少なからずいるのです。

そこで今回は、本書で禁煙できなかった人間の1人として「『禁煙セラピー』が絶賛されていることに驚きを禁じ得ない」というテーマで進めていきたいと思います。

目次

禁煙アイテムを探す

まず禁煙を思い立ったときに「これが最後のタバコだ」と思って火を消した後、そのまますんなり止められる人ばかりではありません。悪魔の囁きに負けて、つい吸ってしまうという人もいるでしょう。そういう人は2度目の禁煙に挑戦する際に「なにか禁煙に役立つアイテム」を探すと思います。

もしくは初めての禁煙にチャレンジするという人が、後押ししてくれる何かを探すケースも往々にしてあるかと思いますが、何が真っ先に思い浮かびますか?私の経験を元に話を進めていきたいと思います。

 

電子タバコ

限りなく身体への悪影響が排除されていて、通常のタバコよりも何倍もマシになっているとされているのが『電子タバコ』です。ニオイも限りなく抑えられている商品も多いですし、デザインもカッコ良かったりして、周りからの目もある程度はマイルドになるでしょう。

タバコを止めたい理由が「身体への悪影響」を懸念してのものであれば、電子タバコの力を借りて徐々にタバコから遠ざかるというのもアリだと思います。確実に本物のタバコよりは悪影響が少ないので、少しずつタバコに対する依存度を減らしていくといいでしょう。

ニコパッチ

身体に貼ることでそこからニコチンを摂取することができ、タバコを吸わなくても気持ち的に余裕が生まれるというものです。私は真っ先にコチラを購入しました。何年も前のことなので記憶が定かではないのですが、薬局で「1ヶ月分6000円」くらいの価格だったような気がします。

パッチを貼っている間はタバコを吸わなくても全然平気で「あ、これは止められそう♪」と感じたのを今でも覚えているのですが、結果的にニコパッチは最後まで続けませんでした。というのも、ニコパッチに依存してしまうんです。効力が無くなってきたらそうしても吸いたくなってしまうので、その都度パッチを貼っていると結局は「タバコを吸うという作業がパッチを貼るという作業に変わっただけ」だったんですよね。

 

禁煙外来

私が禁煙を始めた頃はまだ保険が適用されていなかったのですが、今では保険が適用されるようになって随分と敷居が低くなったように思えます。お医者さんとの二人三脚で挑戦できますし、自分の後ろに専門家が付いているという心強さは、絶大なものとなるでしょう。

デメリットと言えば価格が高いことくらいでしょうが、確か3ヶ月のコースで2万円前後と聞いたことがあるので(コースなどがあるのかもしれません)、今後に発生するはずのタバコに掛かる費用を思えば微々たるものだと思います。本気で止めたいのであれば、頼ってみるのもいいのではないでしょうか。

 

禁煙セラピー

Amazonで禁煙グッズを検索

他にも『禁煙パイポ』や『ニコチンガム』など、多くの禁煙グッズが存在しますが、ここでAmazonの検索スペースに『禁煙』と入れて検索してみましょう。すると・・・。

「ガム」と「本」と「フィルター」が1番上(2017/02/05現在)に出てきますが、注目すべきは『禁煙セラピー』の評価の高さです。718件のレビューが付いていて、限りなく5つ星に近い評価を収めています。

私はよくAmazonで買い物をするのですが、レビュー件数が多い&評価が高いものって「総じてイイ商品であることが多い」と思うんです。このレベルで高評価を得ている商品ってあんまり見ないレベルですよね。それだけ多くの人が本書に救われてきたんだという証明なのでしょう。

 

コスパ最強

ちなみに、一口に『禁煙セラピー』と言っても多くの種類があるようで、具体的に何が違うのかはわかりませんが、私が読んだことがあるのは左上の黄色いカバーが目を引く禁煙セラピーです。

どれも価格は1000円程度ですから、タバコ2箱分程度の出費でやめられるんだとしたら、これ以上のことはないのではないでしょうか。しかもレビューを見ると「全く辛い思いをせずに止められた」と言う意見も多く見られます。

 

本の内容

ちなみに本の内容は、よくありがちな「タバコが人体に与える悪影響を淡々と語る」というものでも無ければ、「禁煙しなさいと言い聞かせにくる」という強引な内容でもありません。ただ、「ね?タバコを吸う必要ってないでしょ?」と優しく諭されるような内容だったと思います。

しかも本の冒頭で「絶対に読み終わるまでにタバコをやめないでください」というような一文があったように記憶しているんですけど、すごく面白いアプローチですよね。これで禁煙に成功した友人も「なんで止められたか、よくわからない」という人が多かったです。きっと一種の暗示とかそういう話なんじゃないかと思っています。

 

やめられなかった理由

今思うと「こんなので簡単に止められるわけがない!」と思って読んだのが悪かったように思いました。大多数の人は、心からタバコを止めたいと願い、藁にもすがるような思いで本書を読んだはずです。だからこそ止められたんじゃないかと。

「絶対にやめられる」と謳っていて、実際に80%以上の人が禁煙に成功しているんでしょうけど、絶対でもなければ、一部の人間はそれでも禁煙に失敗している事実もあるんです。

 

伝えたいこと

本記事で伝えたいことは「禁煙セラピー批判」ではありません。これだけ絶賛されている本書を読んでも禁煙できなかった人たちへ向けて「それはあなたに合わない方法だっただけ」と伝えたいんです。

私自身、周りが本書で禁煙に成功している様子を見て「私は意志が弱いんじゃないか?」と悩みました。正解率80%以上のクイズに自分だけ失敗してしまうようなもので、強く劣等感を抱いてしまうものです。

それでも今は禁煙に成功して5年以上経ちましたし、もう全くタバコを吸いたいと思いません。大事なことは「自分に合った方法を見つけること」だと思いますよ。ですので、もし「禁煙セラピーを読んでも禁煙できなかった」という人が本記事を読んでいたら、そんなことは気にしなくていいです。

私から言わせれば「禁煙セラピーを読んだだけでタバコを止められるような人は、そもそもタバコに依存してなかった」くらいに思っていますから。

 

最後に

本書は発売から20年以上経った今でも高く評価されています。実際に本書を読んで禁煙に成功している人が多い以上、素晴らしい著書なんでしょう。禁煙を志すのであれば、真っ先に力を借りるのにふさわしいアイテムかもしれません。

しかし、これで止められない人間もいます。でもその人は決して「タバコを止める才能がない」とか「意志が弱い」とか、そういうことでありません。たまたま禁煙セラピーが合わなかっただけです。自信を無くしている暇があったら、禁煙への再挑戦に取り組んでみてください。

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