【王道からラブコメまで】人気で面白いオススメ少女漫画まとめ2017

 

漫画は好きなのですが、週刊誌・月刊誌の類は一切読んでいません。そのため、どうしても話題作という部分では出遅れてしまうこともありました。

特に少女漫画に関しては、ドラマ化・映画化の情報が出てから注目したりなど、どうしてもミーハーな部分が捨てきれていません。自己満足ではありますが、もし実写化されるのであれば「その発表以前に押さえておきたかった!」とか思ったりしませんか?

というわけで今回は、現在進行形で連載中&連載されて間もない話題作、既刊数の少ない作品に焦点を絞って、オススメしたい少女漫画in2017というカタチで進めていきたいと思います。

※具体的な区切りとしては、まだ完結していない未完結の作品、コミックスの第1巻が2015年以降に発刊されているものとします。

目次

町田くんの世界

非常に人気がある作品だということは知っていましたが、最近になって初めて読みました。・・・メチャクチャ面白いじゃんか!!これまで表紙だけで判断してきて痛い目に遭ったことは数多くありますが、これも食わず嫌いをしてしまうと非常に勿体無いと思える作品です。

「メガネ男子=勉強できる系」かと思いきや、そういうわけではなく、かと言って見た目に反して運動ができるわけでもない。そんな男子が大人気という、一見すると不思議な世界観なのですが、町田くんになぜ人気があるのか。それに気付かない読者は1人もいないでしょう。

物凄くハートウォーミングな作品で、人の根本的な魅力について考えさせられます。疲れている時、心が荒んでいる時、落ち込んでいる時・・・どんな時でも心に響く雰囲気がある作品ですね。

ちなみに2017/07/05現在、kindle版コミックス1巻のレビューが5点満点中の4.8点を記録しており、レビューも絶賛の嵐です。これは万人にオススメできる作品だと思うので、まだ読んでいないという方は、是非チェックしてみてください。

※「このマンガがすごい!2016オンナ編」第3位受賞作品

町田くんの世界 第1巻

 

僕と君の大切な話

「となりの怪物くん」が大ヒットとなった、ろびこ先生が描く新感覚のトーキングラブコメディーです。これ、初めて読んだときは本当に度肝を抜かれたと言っても過言ではないくらい、とてつもない衝撃を受けました。

個人的には「男って~」「女って~」という意見を言うつもりはサラサラありませんが、お互いがお互いに抱く感情ってあると思うんですよ。「手からビームが出てなんだというの」には、しばらくニヤニヤが止まらなかったのを今でも覚えています。

男女がどちらとも通常の少女漫画の主人公っぽくないので、少しズレた世界観がそのまま大きな魅力に繋がっている部分も必見です。言葉の言い回しも面白く、「あー言えばこう言う」という展開が好きな人には間違いなく楽しめる作品ですね。

「キュンキュンできるか?」と聞かれたら現時点では微妙ですが、「好きだからこそ知りたくなる」という恋愛感情も上手く表現できていて、まさに新感覚の少女漫画として完成していると言っていいでしょう。

※「このマンガがすごい!2017オンナ編」 第8位受賞作品

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男女の物事の感じ方が一目瞭然!「僕と君の大切な話」を読んで欲しい – はてなの果てに。

僕と君の大切な話 第1巻

 

恋愛フラグ0女子の迷走

とにかく男子にモテたい、モテまくりたい女の子のお話です。主人公は外見的にも可愛らしいのですが、とにかく尋常じゃないレベルでモテたいという野望を持っています。

そこに両親が海外へ行くフラグが立ち「海外だと言葉が通じない=モテにくい」という理由から、田舎の親戚の所へホームステイを決意。その決め手が「男ばかりの村」というものでした。

ブ男ばっかりの展開かと思いきや、かなりイケメン揃いの田舎で拍子抜けこそしたものの、しっかりとギャグ路線を走り出してくれましたよ。BL風な空気も残しているので、BLが好きな人にもばっちりとハマるでしょう。

個人的にメチャクチャ期待しているラブコメ作品です。アニメ化、ドラマ化されるほど人気が出るんじゃないかと期待しています。

恋愛フラグ0女子の迷走 第1巻

 

素敵な彼氏

「高校デビュー」「青空エール」「俺物語!!」などの数々の名作で知られる河原和音先生が2016年より連載している純愛ラブコメディです。過去作のラインナップを見るとわかるように、本作もドラマ化or映画化の有力候補となっています。

16年間、彼氏と付き合うことを夢見ていたという設定がまた高校デビューを彷彿とさせる流れになっていますが、前作を遥かに超えているという声が非常に多く、簡単に二番煎じという言葉では括れません。

何より魅力的なのは「応援したくなるような主人公であること」「登場人物の男の子が現実離れしすぎていないこと」、これら2点の魅力が非常に大きい!ヒロインは純粋&可愛らしさを兼ね備えていて、多くの女子が応援したくなることでしょう。

一方で、ヒーローのキャラ設定に関しても「こんな男いねーよ!」と言いたくなる数歩手前でとどまっている感じが妙なリアルさを演出しているような気がします。王道ではありますが、しっかりと笑いも押さえている作品です。

素敵な彼氏 第1巻

 

ふつうの恋子ちゃん

「普通=幸せ」という少し歪んだ価値観を持っている女子高生が主人公の、どこからどう見ても普通じゃない恋愛物語です。主人公に若干クセがありますが、個人的には全く気にならないレベルでした。

主人公は恋多き母親と恋無き姉を見て育ち、「そのどちらにもならない」と豪語するほどの気の強さを持ちながらも、大して好きでも無かった彼氏に浮気されていたときに涙を見せたり、徐々にイケメン男子に惹かれていく様子が巧みに描かれています。

もどかしいくらいの距離感が逆にイイのかもしれません。現在進行形で恋をしている人はもちろん、長らくキュンキュンしていないという人でも存分に楽しめるのではないでしょうか。

絵も非常に可愛らしくて、見応えも十分。ちょっと歪んだ恋愛観や思想を持っている主人公が、この恋を通じてどう変わっていくのか。今からとても楽しみだと思える作品ですね。

ふつうの恋子ちゃん 第1巻

 

ふしぎの国の有栖川さん

タイトルも非常にインパクトというか遊び心がありますが、単に文字っているだけではなく、本当にふしぎの国に住んでいそうな箱入りキャラが主人公です。

良く言えば純真無垢、悪く言えば世間知らずという感じのお嬢様が、イケメン紳士と徐々に近付いていく様子は、心の底から応援したくなるでしょう。

所々で顔を覗かせる、今時女子には見られないような門限の設定、普通の女子高生とはかけ離れた趣味趣向も笑いを生んでいて、他のマンガにはない大きな魅力となっています。

クスッとさせられる場面もありつつ、登場人物も魅力的で、素直に応援できる少女漫画という意味では、本線は王道です。散りばめられた特殊な初期設定がその王道を彩っているので、唯一無二の作品に仕上がっていると言ってもいいかもしれませんね。

ふしぎの国の有栖川さん 第1巻

 

てをつなごうよ

個人的に大好きなマンガ家さんでもある、目黒あむ氏による少女漫画です。幼馴染の男女、主人公の弟、そして隣に引っ越してきた2人兄弟が主な登場人物です。

主人公が弟のことが大好き(重度のブラコン)だったり、高校生にもなって人懐っこいというか、異性とやたら距離が近いあたりに好き嫌いが出そうな気もしますが、ほんわかした絵といい、タイトル通りの優しい世界観を持った作品だと思います。

大まかな流れとしては、そこまでギスギスしていない三角関係モノで「男女間の恋愛だけでなく、家族愛みたいなテーマも拾っていくのかな?」という感じ。今後の展開が大いに期待できそうな一作です。

てをつなごうよ 第1巻

 

群青にサイレン

少女漫画にしては非常に珍しい高校野球の話です。マネージャーとの恋愛どうこうとかブラスバンドと選手がどうこうという恋模様ではなく、野球というスポーツを通じて描かれる人間ドラマのような作品ですね。

主人公は自分の大好きな野球を一緒にやりたいと思って、いとこを野球に誘ったのですが、そのいとこには勉強でも容姿でも敵わず、挙句の果てに野球でも自分の居場所を奪われてしまったという強いコンプレックス・嫉妬から始まる物語です。

ノリとしてはBLに近いような雰囲気も感じますが、野球を知らなくても楽しめますし、女性も楽しめる少年漫画というような印象を受けました。高校生男子という難しい年頃の心情もうまく再現できていると思いますよ。

群青にサイレン 第1巻

 

思い、思われ、ふり、ふられ

「アオハライド」「ストロボ・エッジ」で有名な咲坂伊緒先生が2015年から連載している作品です。性格の対照的なヒロイン2人が展開するという、これまでにないパターンが「吉と出るか凶と出るか」と言ったところでしょうか。

現時点でも非常に人気が高く、今後の展開にも非常に注目が集まっています。過去作と比較している読者の方が散見されますが、まったく違う作風になっているので「ストロボ・エッジが好きだから・・・」という理由だけで読み始めると、肩透かしを食らってしまうかもしれません。

いずれにせよ、夢見がち&現実派の2人のヒロインが織りなす恋愛模様は、多くの女子の共感を得ることでしょう。新感覚の咲坂ワールドですが、結末次第では超名作と謳われている前作をゆうに超える作品に仕上がると思っています。

※「このマンガがすごい!2017オンナ編」 第9位受賞作品

思い、思われ、ふり、ふられ 第1巻

 

椿町ロンリープラネット

今年の春に実写映画化された「ひるなかの流星」を描いた、やまもり三香先生が手掛けている新連載(2015年8月に第1巻発行)の少女漫画です。

借金の返済のために小説家の家に住み込みで働くという、昔から人気のある「ひとつ屋根の下」展開を汲んでいる作品で、ファンの間でも「実写化予備軍」との呼び声が高い作品となっています。

ちょっとレトロな表紙からは想像しにくいような王道のラブストーリーで、恐らく万人受けする内容だと言っていいでしょう。個人的には、相手の男が小説家という少し特殊な設定ですから、もう少しクセが強くても良かったような気がしました。

とりあえず現時点では王道を突き進んでいますが、あの「ひるなかの流星」の件もありますし、結末ではイイ意味で大きく裏切ってくれることを期待しています。

椿町ロンリープラネット 第1巻

 

青楼オペラ

江戸時代の遊郭吉原を題材に描かれている作品で、どちらかというと純愛系の色味が強く、遊郭や花魁に関する知識がなくても楽しめるように描かれています。

物語の根底には「かたき討ち」という目的があり、武家の娘がその目的を果たすために遊女となって、吉原のトップを目指すというものです。

初期設定の段階では「あまり明るくないお話なのかな?」と思いながらも、吉原マンガ特有のギスギスした感じは控えめにされていて、女郎同士の修羅場などの疲れる展開が延々と続くわけでもありません。1人の女性としての可愛らしさと、かたき討ちを決意した芯の強さが上手く両立しています。

若旦那の色っぽさも桜小路かのこ先生ならではの魅力です。時代物が好きな人、少女漫画の胸キュン展開が好きな人、どちらも取り込むことができる作品だと思いました。

青楼オペラ 第1巻

 

高嶺と花

このご時世では物議を醸しそうな社会人男子と女子高生の物語ですが、男の大人げない感じが良い方向に描かれていて、とても面白いラブコメディーです。

最近はオレ様系の主人公がやたら多くて、それに辟易してきた読者にとっても本作は楽しめると思います。「御曹司でイケメンなのに・・・」と言わされてしまう雰囲気は、まさに作者の師走ゆき先生の手のひらで転がされているような感覚ですね。

ダメダメな御曹司と反して、言いたいことをズケズケという主人公というバランスもまた秀逸です。2人の掛け合いがテンポ良く進むので、あっという間に読み切ってしまうことでしょう。

kindleのレビューには「大人の人だと楽しめないかも」というような意見が散見されますが、アラサーの私が読んでも全く問題なく楽しめたので、マンガに対して「非現実的すぎてちょっと・・・」と冷静になってしまう人でなければ、楽しく読み進められると思いますよ。

高嶺と花 第1巻

 

放課後、恋した。

柔らかい感じの表紙に目を奪われてしまった本作ですが、満井春香先生の初&大型連載だそうです。同作者のヒット作品には「あたし、キスした。」という作品があるようで、そのネーミングを汲んで付けられたタイトルも印象的ですね。

高校生活の放課後、バレー部の部活にスポットが当てられていて、この青春時代ならではの描写が青く、そして輝かしく描かれています。王道と言えば王道ですが、マネージャー&イケメン部員という関係性は、とりあえず鉄板と言ってもいいのではないでしょうか。

タイプの違う、もう1人の男子との三角関係というありがちな展開に進むのか、はたまた王道の流れを無視して、新しい展開へと進むのか。まだ始まったばかりということもあって、今後どのような展開を迎えていくのかが非常に楽しみな作品です。

絵もストーリーも非常に可愛らしい作品ですので、学生時代の放課後に恋の経験があるという人には、たまらないほどの胸キュンストーリーだと思います。すごくほんわかしたタッチの絵にもご注目ください。

放課後、恋した。 第1巻

 

君はかわいい女の子

背が低くて瘦せっぽちな女の子が主人公の、純情スローステップLOVEです。どちらかというと体型に関する悩みは「細<太」だと思っていたのですが、痩せているというのも本人にとっては大きなコンプレックスだったりするんですよね。

それも見る人によっては「小さくて可愛い!」となったりするものです。これまでは一切、女の子として扱われてこなかった主人公が「君はかわいい女の子」と言われたら、そりゃ恋にも落ちるでしょう。

それを言ってくれる男子もまたカッコ良くて、胸キュン展開に拍車をかけています。2人以外の外野がちょっと性格悪すぎてアレですけど、まぁヒーローの優しさを際立たせるための演出ということで、どうかひとつ。

「恋は女を変える」と言いますが、まさにそのような展開が楽しめる作品です。コンプレックスを抱えながらも一生懸命に恋をする姿は必見。ぜひお楽しみください。

君はかわいい女の子 第1巻

 

午前0時、キスしに来てよ

「近キョリ恋愛」「きょうのキラ君」などで知られる、みきもと凜先生が手掛けるリアルシンデレラストーリーです。実際によくありそうな恋愛とはかけ離れた、イケメン俳優との恋愛模様が描かれています。

絵の可愛らしい感じと、タイトルのインパクト、イケメン俳優の「これじゃない感」が絶妙にマッチしていて、実際にアイドルや俳優さんに恋愛感情(もしくはそれに似た感情)を抱いたことがある人なら、ものすごく楽しめる作品と言えるのではないでしょうか。

正直、現時点での評価は大きく2分されています。夢見がちな展開を楽しめるという人と、非現実すぎる展開に付いて行けないという2つの読者層です。後者になってしまうと微妙ですが、前者になれれば「これ以上ないくらいの魅力を持った作品」と言えるかもしれません。

仮に現時点では後者だとしても、作者は数々の名作を生みだしたみきもと凜先生ですから、素晴らしい結末へと展開されることを期待しましょう。

午前0時、キスしに来てよ 第1巻

 

地球の終わりは恋の始まり

前作「たいようのいえ」が大きな反響を呼んだことで有名な、タアモ先生が2015年から連載しているネガティブ系純愛ストーリーの少女漫画です。

双子の妹が人気者で、色々と比較されて育っていくうちに卑屈っぽい性格を形成してしまったという初期設定があります。何かいいことがあると「明日、死ぬんじゃないか!?」というサマは、現実で見たらイライラしてしまうレベルかも。

これに関しては読者も大きく2分されるんじゃないかと思いますね。「頑張れ!」って思うか、はたまた「なにがしたいの?この主人公は」って思うか。それくらいネガティブさが群を抜いていて、こじらせ系女子の筆頭であることは間違いありません。

アメトーーク!の「じゃない方芸人」やブラックマヨネーズの吉田さんのような卑屈さが面白いと思えたり、共感できるというようなネガティブな人なら文句無しに楽しめると思います。

地球の終わりは恋の始まり 第1巻

 

恋わずらいのエリー

一方でコチラは、どちらかというとポジティブな発想でもって、妄想ワールドを脳内展開している女子が主人公となっている、アブノーマルLOVEを描いた作品です。

アブノーマルとは言っても、決して変な内容ではありません。王子様との恋(妄想)に酔いしれてヨダレを垂らすというシーンが描かれていたり、彼氏がいないことをネタにしながら妄想ツイートを繰り返すという所業が描かれていたりなど、少女漫画としては一線を振り切った内容となっています(←変な内容かな…)。

ネガティブな世界観が苦手だという人は、コチラの方がオススメです。プラス思考で幸せな感じが、見ていて心地良い作品だと思います。

変態女子が織りなす面白い妄想の数々は、多くの女子にとって近からずとも遠からず的な部分があるのではないでしょうか。妄想自体もある意味では振り切っているので、痛すぎるわけでもないというのが、うまくコメディーっぽく仕上がっていると言っていいでしょう。

恋わずらいのエリー 第1巻

 

最後に

今回ご紹介した作品は2017/09/15現在、まだ既刊数も少なく、今後ますます注目レベルが高くなっていくことが予想される少女漫画ばかりです。

映画化、ドラマ化の予備軍であることはもちろん、「実写化するなら、このキャストかな~」なんて想像しながら読むのも楽しいですよ。興味のある作品があれば、ぜひ読んでみてください。

 

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