GARNET CROWという4人組のバンドグループをご存知でしょうか?1999年の結成から2013年6月の最終ライブまで音楽活動をしていたGARNET CROWなんですが隠れた名曲を数多く輩出しているんです。
大ヒットした「夢みたあとで」リリース後は有名な一部の音楽番組にこそ出演していたものの、バラエティー要素が強い番組には出ませんし、メディアに対する露出もそこそこでした。しかし人気アニメ・名探偵コナンのOP曲やED曲に採用されているので知っているという方も多いと思います。
他にも某スポーツ番組のテーマ曲に選出されたりもしていましたね。今回はそんなGARNET CROWの名曲の数々をランキング形式にてご紹介したいと思います。
GARNET CROWとは
メンバー構成
Vo&作曲:中村由利
Key&作詞:AZUKI七
Key&アレンジ:古井弘人
Gt:岡本仁志
男女が2人ずつという構成やドラム担当がメンバーにいないこと自体はさほど珍しくもありませんが、キーボード担当が2人もいるというのは異例ではないでしょうか。元々、倉木麻衣さんのデモテープ作成に携わったりするなど音楽業界の裏方として活躍していた4人が組んだバンドということもあり、それぞれが楽曲制作においてもその才能を遺憾なく発揮しています。
ギターを担当している岡本さんもソロ活動や他のアーティストに曲を提供したりしているので、4人がそれぞれ楽曲制作に携わることができるという意味でクリエイター集団と称されていました。AZUKI七さん、めっちゃ綺麗な方なので要チェックです。
リリース数
34thのシングルと10thのオリジナルアルバム、1枚のインディーズアルバムと7thのベストアルバムをこれまでリリースしています。この他にも名探偵コナンやメルヘヴンなどのアニメのテーマ曲集など数多くのCDに収録されている他、LIVEの様子を収めたDVDなんかも数多くリリースされています。
ランキング発表の前に
私は非常にGARNET CROWが好きでそれこそインディーズの頃から応援していました。本当はどの曲もそれぞれ魅力がありランキングという順位を付けるのは忍びないのですが、もしGARNET DROWをそんなに知らない人が見ても取っ付きやすいことなどを考慮してランキングを組んでいます。
あくまで私の独断と偏見で順位を付けさせてもらっていますがそこには明確な上も下もありませんので、その点についてはご了承ください。
GARNET CROW 名曲ランキング
10位 スパイラル
スローテンポな曲調が徐々に加速度を増し、サビでは非常にアップテンポなリズムを刻む活気あふれる楽曲です。
歌詞には「限りなき宇宙のchild」というワードが出てきます。意味はよくわかりませんが壮大な世界観のようなものを感じる歌詞とアップテンポな曲調がマッチして、非常に前向きな気持ちになれる曲と言えるでしょう。一時期はこればかり聴いていたというくらい非常に好きな曲なのですが、あまりにも聴きすぎたせいか飽きた新鮮味がなくなってしまったのでこの位置です。
9位 スカイ・ブルー
GARNET CROWの2枚目のアルバム「SPARKLE~筋書き通りのスカイブルー」の7曲目に収録されている楽曲です。個人的に思い入れがあって思わずランキングに入れてしまいました。
シングル発表こそされていないもののアルバムタイトルにもあるように、この曲が2ndアルバムの看板曲だと言っても過言ではないくらいのインパクトを残したように思えます。聴いたらきっと「色ってメロディーで再現できるんだ」って思うはず。この曲を聴いて連想する色は「スカイ・ブルー」で間違いないです、はい。
8位 Mysterious Eyes
GARNET CROWのメジャーデビュー曲です。「GARNET CROWの曲の中でこの曲が1番好き!」という声も多く聞くので、ファンに愛されている人気曲の1つと言えるでしょう。
曲名にもあるように非常にミステリアスなGARNET CROWが奏でるMysterious Eyesは、なんとも表現しがたい魅力に包まれています。ボーカルである中村さんの歌声が初々しく感じるというか、ほんわかした感じが少ないのも神秘的な要素と言えるかもしれません。
7位 空色の猫
女性シンガーである岩田さゆりさんに提供した楽曲で、岩田さゆりさんにとっては2枚目のシングル曲、GARNET CROWにとってはベストアルバムでセルフカバーした楽曲となります。
ライブでは間奏中のギターソロや曲が一通り終わった後のコーラスなど、ギターの岡本さんに多くの見所がある曲です。空の色にまぎれて逃げ出そうとする、猫の悪戯で自由気ままな雰囲気が上手に再現されている楽曲だと言えるでしょう。
6位 夏の幻
爽やかな夏の空を連想させるような軽快でリズミカルなテンポの曲で、夏にどこか出掛けた後の帰りの車中で聴きたい曲です。しかし発売時期は10月頃だったので、もしかしたら夏の思い出を「幻」と表現したのかもしれません。
とは言え、歌中では命と書いてまぼろしと読んでいるので、なにか悲しげな側面すら感じます。決して明るい曲ではありませんが、アップテンポな曲調の中にも切なさや儚さが表現されているような…まさにGARNET CROWらしい楽曲です。
5位 今宵エデンの片隅で
一時期狂ったようにこの曲ばかり聴いていた時期があるので、私にとって非常に思い入れのある曲です。GARNET CROWの中では珍しいくらいのノリがあって、ライブでは非常に盛り上がる曲の1つでした。弾けるようなエネルギーや加速力のようなものを感じずにはいられません。
最後の半音上がる部分といいサビを繰り返す部分といい、GARNET CROWのカッコ良さが凝縮された1曲と言っても過言ではないでしょう。今でも定期的に聴いているくらい大好きです。
4位 夢みたあとで
この曲を機にGARNET CROWを知ったという人も多いのではないでしょうか。おそらくGARNET CROWの楽曲の中では最も番有名で、1番多くの人に認知されている曲じゃないかなと思います。
「切ないってどういう意味?」と聞かれたとして上手に言葉で説明することはできませんが、私の頭にはこの曲が浮かびます。「寂しい夜に思い出すのは 大事な人より愛された日々」とか深すぎるでしょ。切なさの中にも過去の弱い自分と決別するといった力強さも感じます。名曲中の名曲であることは間違いないです。
3位 忘れ咲き
心地良いリズムを奏でた涼しげな曲調です。ボーカルの中村由利さんの歌声の魅力が存分に発揮されている曲だと思います。大袈裟に言うと「中村さんじゃないとこの曲の魅力は引き出せない」と言ってもいいくらい、メロディーと歌声がマッチしているような気がするんですよね。
歌詞も何かを思わずにはいられないような深いメッセージ性を含んでいて、GARNET CROWの魅力を堪能できる1曲に仕上がっています。GARNET CROWを知らない人に対してGARNET CROWに興味を持ってもらうためにおすすめする曲であれば、私はこの忘れ咲きを推すだろうなぁと思いました。
2位 call my name
この曲の歌詞は心に響きました。メロディーといい歌詞といい、GARNET CROWの魅力が詰まった楽曲と言えるでしょう。「これぞGARNET CROW!」と言えます。
切なさや儚さの中に断固たる芯のような強いものが感じられ、寂しさと温かさが共存しているというか単なるバラードとかじゃないんですよね。多分GARNET CROWに興味を持って多くの曲を聴いた人が辿り着く先は、このcall my nameじゃないかなと思います。
1位 涙のイエスタデー
この上記のジャケット写真に発売当時めちゃくちゃ驚きました。良い意味で時代錯誤というかノスタルジックな雰囲気に魅了されてしまったというファンの人も多かったのではないでしょうか。「イエスタデーと言ったらビートルズ!」という発想からこのようなLPを彷彿とさせるデザインを採用したようですが、メンバーの遊び心にウキウキしたのを今でも鮮明に覚えています。
PVもモノクロな場面があったりレトロ調になっていたりと、メンバーの遊び心がふんだんに再現されています。ちょっと昭和の歌番組を感じさせる演出のようにも見え、何回も見てしまうような不思議な感覚に陥りました。
実はこの「涙のイエスタデー」はGARNET CROWの楽曲通算100曲目を飾った楽曲で、何回も作り直された末にボーカルの中村さんの誕生日にリリースされた楽曲なんです。恐らくGARNET CROWの皆さんにとっても特別な曲なんじゃないかとは思いますが何回聴いても飽きないですね。私のiPhoneにおける再生数もぶっちぎりの1位でした。
「これこそがGARNET CROW!」と言えるような曲ではなくあくまでイレギュラーではありますが、どこか懐かしさすら覚える曲調が魅力である至極の1曲です。
最後に
GARNET CROWのファンならどれも聴いたことがある曲ばかりで、本ランキングにはシングルA面でない曲はなるべく採用しないようにしました。本当はアルバム曲の中にも名曲がたくさんあるんですけどね。個人的な趣味を全面的に押し出したランキングではありますが、これを機にGARNET CROWの魅力を1人でも多くの人に知っていただけたら嬉しいです。