グロ上等!!デスゲームやサバイバルを描いたオススメの面白いマンガ

最近は特にweb漫画を始めとして、次々と人が死んでいくデスゲーム系の漫画が大きく流行りを見せているように思います。

あまりにも増えてきて、どれも似たような感じに見えてしまうというのも事実ですが、怖いもの見たさのような欲求が満たされる数少ないジャンルだと言うのもまた1つの事実です。

今回は、そんな生き残りをかけたサバイバル系のマンガ、デスゲームを描いたマンガの中から、私が読んで面白かったものや社会的に反響が大きかったもの、原作が話題を集めたものなどを厳選して紹介していきたいと思います。

※総巻数はkindle版のものを採用。

目次

出会って5秒でバトル(連載中)

ざっくり言うと特殊能力を用いたデスゲームなのですが、主人公の能力がメチャクチャ秀逸で面白いんですよね。主人公は「相手があなたの能力だと思った能力」を持っています。

相手がビビッてくれればそれだけで強くなれますし、相手にナメられた時点でほぼ負け確定です。これが実に面白い!「自分をいかに強く見せるか」みたいな部分が動物っぽくて…ん?違うか。

普通のデスゲームではなく命を賭けたバトルものですが、ハンター×ハンターやジョジョが好きな人ならハマるんじゃないかと思いますね。今一押しです。

出会って5秒でバトル 第1巻

 

ダーウィンズゲーム(連載中)

物語の始まりこそ「アプリを起動することで、デスゲームの扉を開けてしまった」という手垢のついた展開でしたが、実際に読み進めてみると単なる残酷なデスゲーム漫画とは一線を画していて、上手くバトルシーンが展開されている作品だと思います。

いわゆる超能力者系のバトルになり、その特殊能力についてもしっかり考えられていてパワーバランスも秀逸です。そして、ソーシャルゲームならではの課金要素のようなものもしっかり取り入れられていて、捨てる部分がないという初期設定にも大きな好感が持てました。

高い画力で展開されるスリリングなバトルも大きな見どころだと言っていいでしょう。無駄に延命措置を取ったり、バトル能力のインフレさえ起らなければ十分に名作と呼ばれるポテンシャルを秘めている作品だと思います。

ダーウィンズゲーム 第1巻

 

モンキーピーク(連載中)

社内レクリエーションが舞台となっている山岳パニックホラー。社内の親睦を深める目的で開催された登山が、思わぬ大惨事へと発展します。

山に住んでいる猿(迷信?言い伝え?)に社員が次々と殺されてしまうのですが、実はこの猿が「社員の誰かなんじゃないか?」というサスペンス要素を含んでいて、先の展開が気になるんですよね。

今後の展開次第で良作にも駄作にもなりそうな可能性を含んでいますが、現時点(コミックス3巻)では結構面白くて、先の展開が気になる感じです。

モンキーピーク 第1巻

 

監獄実験(連載中)

「1ヶ月の間、自分が選んだ人を監禁し、殺さなければOK」という至ってシンプルな内容のゲーム(のようなもの)をします。殺してしまうと罰金1000万円を支払わなければならず、また1週間に1度訪れる「名前当て」で監禁相手に名前を当てられてはいけないというルールです。

「殺したいほど憎い相手を監禁し、こちらの正体を隠しながら1ヶ月に渡って死なない程度に拷問する」という残酷な描写を眺めるだけのマンガかと思いきや、そんな単純なものでもありません。

「そもそも相手を殺せればいいから、身バレ上等!」というクレイジーな奴もいれば、相手を拷問することに興味はなく「ゲーム勝利後の賞金だけ貰えればいい」というスタンスの人間もいたりして、その熱量の違いも大きな見所となっています。

監獄実験 1巻

 

BTOOOM!(連載中)

タイトルにもある「BTOOOM!」というオンラインゲームで世界トップレベルの実力を持っている主人公が、無人島においてゲームの世界観を反映させたサバイバルゲームに参加することになってしまう物語です。

わかりやすく例えるならば「バトルロワイアルの爆弾版」や「リアルボンバーマン」と言ったところでしょうか。様々な特徴を持っている爆弾を使用しながら、無人島での生存競争で生き抜いていくことがテーマになっています。

ニート&ゲーマーで、実際の身体能力に優れているというわけではありませんが、ゲームではほぼ敵無しと言っていいほど、ゲーム内容については熟知しているというアプローチが秀逸。画力も高く、読みやすい作品だと思いますよ。

BTOOOM! 第1巻

 

カラダ探し(連載中)

「校内でバラバラになっている女生徒のカラダを探さなければならない」というルールのデスゲームに、強制参加させられることになってしまった者たちの話です。

何度も死と復活を繰り返すループものですが、死が迫ってきたときの恐怖感が半端なく、ハッキリ言ってメチャクチャ怖いです。学校モノと怪談モノの相性がいいことは過去作からも立証済みですが、ここにデスゲーム要素を織り交ぜてきたのには恐れ入りました。

どちらかというとホラー要素が色濃い作品ですが、単にグロいだけじゃなく、しっかりと恐怖感を植え付けるグロ描写というのは、強烈なインパクトだと言っても過言ではないでしょう。怖がりな人だと読み進められないくらいの恐怖感がある作品です。

カラダ探し 第1巻

 

天空侵犯(連載中)

主人公が可愛らしい女子高生ということ以外は、よく見る感じの理不尽ゲーム系のマンガです。「地上に降りられないため、建物の屋上などで殺し合いが展開される」という意味合いから天空侵犯というタイトルになっています。

ただの女子高生かと思いきや、意外とスーパーマン(スーパーウーマン?)のように能力がメチャクチャ高く設定されているという部分をどう捉えるかですね。

個人的には絵も見やすくて、王道の流れを汲んでいるデスゲーム漫画で、大きく外れることはないと思っています。

天空侵犯 第1巻

 

リアルアカウント(連載中)

現実世界におけるTwitterやFacebookを連想させるSNSが舞台になっているデスゲームで、バンバン人が死んでいくタイプのマンガです。絵の可愛らしさに反して、目を伏せたくなるような残酷な描写が続いたりします。

単なる殺し合いにあらず、作りこまれたゲームで「いかに死なないようにするか」という心理戦・頭脳戦のような側面が見えるのは非常に面白いと思います。

ただしそこにリアルさは皆無(死を受け入れるのが早かったりする)なので、あれこれ深く考察するというよりは大雑把に楽しみたいという層にオススメです。

リアルアカウント 第1巻

 

多数欠(連載中)

「多数派になったら死んでしまう(欠けてしまう)」という話です。「死ぬわけではなく欠ける」などの言い回しに少し複雑さを感じますが、早い話が「多数派にならずに生き残れ」って話ですね。

「嘘だろうが何だろうが少数派になればいい」という駆け引きは無く、あくまで質問に対するYES/NOは事実に基づいて勝手に判断されてしまいます。しかし「質問を自分たちで決めることができる」というルールが存在するため、裏切り者を含む参加者全員でそれを巡る駆け引きが大きな見所です。

また、権利や特権という特殊なルールも絡んでくるので、心理戦や頭脳戦が好きな人には鉄板だと思います。

多数欠 第1巻

 

王国ゲェム(連載中)

7人の男女がそれぞれ王、貴族、平民の3種類に分類され、自分より上位の人間には絶対服従を強いられるという、どこかで聞いたことがあるようなルールのゲームから開幕するのですが、最初から下衆方向に一直線なので手っ取り早いです。

平民が3人組めば革命を起こせるという付加ルールによって、ゲーム自体のバランスが取れているのもいいですね。これによって駆け引きも生まれていますし。

今後、どのような展開を迎えるかによって大きく評価が分かれそうですが、掴みは面白いマンガだと思いました。

王国ゲェム 第1巻

 

魔法少女オブジエンド(連載中)

簡単に言うと「ゾンビ系のサバイバルゲーム」に非常に近い作品です。そのゾンビ役に当たるのが、本作では魔法少女と呼ばれる謎の女の子になっているだけで、根本はバイオハザードのような世界観だと思っていいでしょう。

魔法少女がしきりに喋る「まじかるー」というセリフの意味不明感もさることながら、そのキャラ付けもイマイチ入ってこないので、最初は怖がらせたいのか何なのかよくわかりませんでした。

途中から徐々に謎部分が明るみになってくるので、そこから格段に面白くなる作品です。最初は「なんでこんなんが人気なの?」って思いましたけど、とりあえず読み進めていくと徐々に面白くなってくるはずなので、すぐにその人気の高さに気付くことと思います。

魔法少女オブジエンド 第1巻

 

アプリトラップ(連載中)

学校生活をクエスト化するというアプリ「TOROIA」を使用して、クエストクリアのポイントがそのまま成績に繋がるという世界観をもった学園サスペンスホラーです。

第1巻の表紙を見てもわかるように魅惑的な絵が特徴で、全体的に見ても絵のクオリティは高いと思います。

随所に周りの人間との駆け引きが描かれていて、単純に「相手を褒める」などのクエストのみならず、ルールの隙間を突いてポイントの荒稼ぎをする人間が出てきたり、反則スレスレの行動に出る人間の登場は、現実世界の詐欺を見ているような感覚で面白いと思いました。

アプリトラップ 第1巻

 

今際の路のアリス(連載中)

前作「今際の国のアリス」のスピンオフ作品ということですが、趣向は大きく変わっています。今際の国のアリスが頭を使った心理戦×頭脳戦だったのに対し、本作は完全なサバイバル・サスペンスです。

最初に明かされる情報はごくわずかなので、物語の進行と一緒に徐々に秘密が明かされていくカタチとなっています。最初は本当に謎だらけですね。

不思議感は前作と一緒ですが、前作のような駆け引きを期待していると合わないかもしれません。「生き残るために仲間を殺す」という世界観がいけるならアリかも。

今際の路のアリス 第1巻

 

死闘戦線EX(連載中)

色んな面で非常にバトルロワイアルに近く、人によっては「バトルロワイアルのパクリじゃね?」という感想を持ってもおかしくないくらい、設定が似ています(学生が不特定多数の人間になったという大きな違いはありますけど)。

初期設定の時点で粗削りな部分が多数見られますが、最近の「あの手この手でデスゲームに持っていく類似漫画」とは違って、純粋なデスゲームです。個人的には分かりやすくていいと思う反面、ちょっと味気ない部分も否定できません。

「バトルロワイアルの続編みたいな感じ」で読み進めると、結構楽しめるのではないでしょうか。序盤は色々と突っ込みたくなる部分がありますが、徐々に面白くなっていくことを期待しています。

死闘戦線EX 第1巻

 

生贄投票(連載中)

最初に読んだ感想としては「よくある最近のデスゲーム」という感じで、なぜか投票されると死んでしまうというわけではなく、社会的な死を与えられてしまうという内容です。

社会的な死とは言っても比較的マイルドなものなので、多くの読者が「そんくらいで人生諦めるなよ」って勇気を貰えるはず。

kindleレビューでも低評価の嵐ですがテンポはいいので、今後のテコ入れに期待しています。

生贄投票 第1巻

 

バトルロワイアル(全15巻)

個人的には、デスゲームのブームを巻き起こした作品と言えば紛れもなく本作だと思います。当時、年齢制限の設けられた映画は社会的な反響がありました。

中身は至ってシンプルで、クラス全員で殺し合うというもの。グロ画像もガンガンでてきますし、気が狂う奴も出てきますし…分かりやすいデスゲームという印象ですね。

現実味が無さ過ぎる割に変な部分で現実味を帯びているような気がしなくもないですが、最近の無駄に捻ったデスゲームものよりも分かりやすくて楽しめると思います。

バトルロワイアル 第1巻

 

悪の教典(全9巻)

通常のデスゲームとは違い、裏の顔を持っているシリアルキラーにも似た教師と、その生徒たちの物語です。

私利私欲のために学校を私物化しようとした教師が、その途中で思わぬ障害によってミスを犯し、そのミスを隠すためにクラスの生徒を全員惨殺しようと目論むという、非常に恐ろしい物語となっています。

最終評価としては「原作の方が面白い」「結末に納得がいかない」などの否定的な意見が目立っているように思えますが、個人的には最後までハラハラしながら楽しめました。

悪の教典 第1巻

 

GANTZ(全37巻)

最初はイタズラにグロい意味不明なマンガという印象でしかありませんでしたが、読み進めていくうちに夢中になってしまう不思議な魅力に溢れている作品です。とにかく先の読めない展開が大きな魅力で、理不尽で残酷な物語だと思います。

そして今、世の中に輩出されている作品の幾つかは、間違いなく本作の影響を受けたものがあると言っても過言ではありません。映画化もされましたし、多くのタイアップ商品も生まれて、一時代を築いたマンガと言っても過言ではないでしょう。

ちょっと不思議なSF漫画、サバイバル系の漫画に興味があって、とりあえず何か読みたいという人には猛プッシュしたい作品です。まだ読んだことがないという人は、ぜひ読んでみてください。

GANTZ 第1巻

 

今際の国のアリス(全18巻)

普通のデスゲームと比較するとグロさに重きを置いておらず、不思議な世界観を最大限に活かしたサバイバル・サスペンスです。

生き残りを賭けて「げぇむ」と呼ばれる頭を使ったギミックに挑戦するのですが、これが体力や暴力がものを言うタイプのものでないので、中途半端に諦めることもできずに緊迫感が増すばかりなんですよね。

結末には賛否両論がありつつも、単なる今流行りのデスゲームと括るには勿体ないと思える作品です。頭を使ってあれこれ考えるのが好きな人にオススメ。

今際の国のアリス 第1巻

 

バイオハザード~ヘヴンリーアイランド~(全5巻)

バイオハザードと聞くと一気にハードルが高くなるような気がしますが、バイオハザードとしてではなく「孤島で生き残りをかけてゾンビたちと戦うというサバイバルもの」として読めば楽しめる作品だと思います。

バイオハザードのファンが期待して読むと、クリスやレオンが活躍するというわけではなく、ちょっと消化不良になるかもしれません。それから、エロというかお色気的な要素は要らなかったんじゃないかと。

それでも謎解き的な要素とサバイバル要素はしっかり両立してますし、全5巻で読みやすいのもいいですね。

バイオハザード~ヘヴンリーアイランド~ 第1巻

 

エンバンメイズ(全6巻)

通常のデスゲームとは違いますが、終始殺伐とした空気で展開されるダーツ漫画です。

決してダーツの矢を投げ合って殺し合いに発展するというわけではなく、少し特殊なルールのダーツ勝負をして「負け=死」みたいな世界観を持っています。

全6巻なのであっという間に読み終わってしまうと思いますが、非常に面白いマンガで連載中も夢中になって読んでいました。まだ読んだことがないという人がいれば、ぜひ読んでみてください。

【関連記事】

『エンバンメイズ』というダーツ漫画の心理戦が熱すぎて面白い! – はてなの果てに。

エンバンメイズ 第1巻

 

シャッフル学園(全5巻)

誰もが1度は考えたことのある「誰かの外見と中身が入れ替わってしまう」という設定とデスゲームを見事に融合させた作品です。平凡な高校のいちクラスに殺人鬼が乱入し、その状態でシャッフルされてしまうところから物語は始まります。

本来であれば、女生徒の体を手に入れた高校生男子なんかはデスゲームどころじゃないと思うんですけど、そのあたりをあまり擦らないのが不自然じゃないくらいの恐怖感で成立していると言っても過言ではありません。

「同級生のだれかの中に殺人鬼が入っている」という圧巻のストーリーは、非常にうまくできていて夢中にさせられてしまうでしょう。謎解き要素もさることながら、入れ替わった人の身体能力を考慮しての行動など見所が満載のマンガです。

シャッフル学園 第1巻

 

神さまの言うとおり 弐(全21巻)

物語自体が二部作になっていますが、特に前作を読む必要はなく、こちらからでも十分に楽しめます。というか、こちらを読むならむしろ前作を知らないほうがいいかもしれません(序盤の流れがほぼ一緒で、放送事故かと思った人も多かったはず)。

大筋の流れとしては非常に理不尽なデスゲームを強いられる内容で、とにかくたくさんの人が死にます。どこか不思議な雰囲気を醸し出すサバイバルゲームは、多くの読者を魅了するのではないでしょうか。

謎と恐怖の振り幅のバランスが秀逸で、理不尽な死こそ多いものの、ゲームの謎解き要素などはしっかりしていると思います。先の読めない展開という意味でもドキドキできる作品だったと言えるでしょう。

神さまの言うとおり 弐 第1巻

 

未来日記(全12巻)

簡単に言うと「未来を予知できる能力者が展開するバトルロワイアル」という表現がしっくりくる作品です。日記形式で未来が予知できるという能力にも、それぞれ個性が用意されていて違いがあるという部分は非常に面白いと思いました。

アニメの評価がメチャクチャ高くて、アニメにはアニメの、マンガにはマンガの良さがある作品です。大きな反響を呼んだ作品なので結末には賛否両論あるようですが、個人的には伏線の回収も済んでいますし概ね満足しています。

スピーディーでテンポ良く話が進んでいくので、フィナーレの12巻までの道のりがあっという間です。特殊能力を用いたバトルものが好きな人には鉄板の作品だと言っていいでしょう。

未来日記 第1巻

 

オンライン The Comic(連載中)

俗に言うデスゲームとはまた違うのですが、架空世界(ゲームの世界)における死のペナルティが現実世界の命に直結しているという物語です。有名どころに例えるとGANTZやHUNTER×HUNTERのグリードアイランドみたいな感じでしょうか。

この手のゲームで主人公が二十歳を超えたOLという部分も珍しくて面白いと思ったのですが、下手すりゃ死んでしまうゲームを会社単位で攻略に乗り出すという展開も非常に面白いと思いました。

RPGなどのゲームが好きな人であれば楽しんで読めるのではないかと思います。命が賭かっているわりには犠牲者も少なく、和気あいあいとしているようにも見えるので、そのあたりに緊張感が欠けるような気はしますが、殺伐としたデスゲームとはまた違う魅力のある作品です。

オンライン The Comic 第1巻

 

煉獄ゲーム(全6巻)

「これGA〇TZっぽくね?」と言いたくなる世界観でこそありますが、ゲームに負けると死亡してしまうという非常に分かりやすいデスゲームです。テンポが速すぎるのがたまにキズ。

ゲームにはジャンケン系の駆け引きから人狼ゲームのようなものまで様々ですが、腹の探り合いのような部分は見応えがありますね。

あっさり人が死んでしまうのと運の要素が強すぎる点が不満ではありますが、全6巻で読みやすいボリュームなので、デスゲーム好きな人は手に取ってみては?

煉獄ゲーム 第1巻

 

13DOGs(全3巻)

『13DOGs GAME』と呼ばれる「13人での13時間にも及ぶサバイバルデスゲーム」の話です。勝者には賞金1億円と社会復帰が約束されるという条件で、死刑囚たちが殺し合うので、鬼気迫る雰囲気が堪能できるでしょう。

主人公は恋人を殺害した罪に問われていますが、実はこれが冤罪で「誰の手によって仕組まれたものなのか」「この13DOGs GAMEの目的は何なのか」を探りながら、デスゲームに参加することとなります。

デスゲームの結末については「どこかで似たような光景を見たことがある感」がありますが、物語の結末については闇の部分が明るみになるので満足できるでしょう。個人的には前半の丁寧な展開に比べると、後半がかなり駆け足で描かれているような気がしましたが、許容範囲です。

13DOGs 第1巻

 

DELETE(全3巻)

刑務所を舞台に繰り広げられるデスゲームです。受刑者の数を合法的に減らすことが目的とされており、勝ち抜き戦のようなカタチで展開されるので疾走感がすごい作品です。

殺した人間の数だけ刑期が短くなるという設定は、非常に面白く思いました。主人公には、一刻も早く刑期を終えたい事情もあるので、もっと好戦的に描いた方が面白かったような気もするので、そのあたりは個人的には残念でしたね。

主人公の境遇の設定なども伏線になっていて、序盤の話の流れは秀逸だったと思います。結末に関しては正直、残念な部分もありますが、王道なデスゲーム作品の1つとして押さえておくのもアリだと思いますよ。

DELETE 第1巻

 

人狼ゲーム(全3巻)

理不尽な殺戮と高度な心理戦を彷彿とさせる「汝は人狼なりや?」をコミック化した作品ですが、特殊な役職が預言者だけということもあって、高度な心理戦にはなっていません。あくまでデスゲーム寄りの作品です。

それゆえに人狼だと思って読んでしまうと、多数決で決まったプレイヤーを直接手を下して殺さなければならなかったり、10人の中から人狼を探すというシンプルさに違和感を感じてしまうと思います。

「ちょっとした頭脳戦を取り入れたデスゲーム」くらいの距離感で読み進めると楽しめると思います。ただ、人狼という先入観を持たないことが重要です。

人狼ゲーム 第1巻

 

ブラックアウト(全3巻)

いきなり送り付けられてきた「Bl@ck★OUT」というゲームを起動してしまったがために、その「ゲーム内での死=現実世界での死」という展開に巻き込まれてしまった仲良し3人組+1人の物語です。

どこかで聞いたことのあるような展開に始まり、新選組の登場やRPG要素を取り入れたりなど、読者にウケそうなものをごちゃ混ぜにしたという感が否めませんが、「桃太郎」や「かぐや姫」などの和風テイストを現代のデスゲームに用いたという部分は斬新だったと思います。

どうせなら徹底的に和風でゴリ押ししていれば、他のデスゲームものとの差別化もできて面白かったと思うんですけど・・・。あれこれ様々なデスゲームものを読んできた人には物足りないと思いますが、上でも紹介した「オンライン The Comic」のような「ゲーム内の死が現実世界での死に直結するRPGもの」が好きな人にオススメです。

ブラックアウト 第1巻

 

王様ゲーム(全5巻)

登場人物たちが高校生ということで「もしこの世代の人間に絶対服従の王様ゲームを強いるとしたら、こうなるだろうな」という期待通り、下種な方向へと展開していきます。この下種な展開は、個人的には嫌いじゃありません。

ただし、デスゲームっぽくバンバン早い展開でクラスメートが死んでいく分には構わないのですが、命の扱いが雑すぎて感情移入はおろか恐怖を感じない点が残念でした。あと高校生にもなればある程度は大人ですから、意味不明なメールで「AがBの足を舐める」って命令されたところで、この命令に背けば死んでしまうという事実が判明していないうちは従わないでしょう。

初期設定、結末ともにツッコミ所が多かった作品です。最初は面白くなりそうなマンガ(小説)だと思ったんですけどねぇ・・・。一応、続編にあたる「王様ゲーム 終極」も読みましたが、王様ゲームの残酷さみたいなものを生かし切れていないように感じました。

王様ゲーム 第1巻

 

投票げぇむ あなたに黒き一票を(全3巻)

クラスの中で人気投票をして、人気のなかった者から死んでいってしまうという初期設定は、現役の学生さんにウケやすい内容のように思います。

ただ、せっかくクラス単位でデスゲームをするのであれば、ちょっと変態気質で元から嫌われている生徒とか、いじめっ子・いじめられっ子の関係にある生徒たちなどのキャラ付けでもしないと、感情移入はおろか一切の共感も恐怖も何もないという部分が残念でした。

結末に関しては予想通りで賛否両論あるのはわかりますが、バッドエンドかグッドエンドかはさて置き、この手のマンガで予想通りという結末は少し物足りないような気もします。深く考えずに読み進められるデスゲームものが好きな人には、いいかもしれません。

投票げぇむ 第1巻

 

エデンの檻(全21巻)

地図にも存在していないジャングルにて、生き残ることを目的としたサバイバル漫画です。単なる未開の地というわけでなく、古代の世界という設定にスパイスがメチャクチャ効いてます。

所々にパンチラを放り込んでくる辺りは、いかにもな少年ウケ狙いの演出のようにも思えますが、少年マガジンが誇るサバイバル漫画の代表作とも呼べるべき作品だと思います。

序盤はワクワク感もあって、メッチャ面白いですよ。最後は打ち切りによるフィナーレで、かなり結末を急いだ感があるのが残念でした。

エデンの檻 第1巻

 

絶望の犯島(全5巻)

サブタイトルが「100人のブリーフ男vs1人の改造ギャル」という、ギャグなのか何なのかわからない距離感が秀逸な作品です。

ヤクザの会長の奥さんと娘に手を出した不届き者が性転換をさせられて、見た目は完全なるギャルにされた状態で100人の性犯罪者が待ち受ける無人島に放置されるという、性的なバイオレンスが渦巻くサバイバルストーリーです。この初期設定に関しては「よく思いついたなぁ」と、心の底から脱帽せざるを得ないでしょう。

所々に笑えるポイントも多く、他の漫画には無い魅力に溢れている漫画と言っても過言ではありません。「ちょっとおバカなサバイバル」というジャンルに興味があるなら、読んでおいて損はないと思いますよ。

絶望の犯島 第1巻

 

最後に

だれもが1度は思い描いたことがあるような世界観が再現されているのが、デスゲームであったりサバイバルだと思います。ハッピーエンドばかりではありませんし、目を背けたくなる描写も多いですが、それらも含めて大きな魅力だと言えるでしょう。

決して健全なものではないので大声でオススメすることはできませんが、最近はこの手のマンガが非常に増えてきたので、他のマンガにはないプラスワンの魅力を持った面白いマンガが数多く登場してくれることを期待しています。

 

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