私は毎月、何かしらの動画配信サービスを利用していますが、あちこち変更したりしているので、特定の動画配信サービスをずっと契約し続けているということはありません。
しかしU-NEXTに関しては契約頻度が高く、契約する度に毎回何度も見てしまう番組が幾つか存在するのですが、その中の1つが「伊集院光のばらえてぃー」です。
色んな意味で、テレビで一般的に放送されているバラエティ番組とは一線を画す革命的な番組だと思うので、バラエティが好きな人には是非ともチェックして欲しいと思います。
今回は、そんな伊集院光のばらえてぃーを全力で紹介するので、興味のある方はぜひ読んでいただけると幸いです。
「伊集院光のばらえてぃー」は、DVDを購入したり、U-NEXTで視聴する他、Amazonプライムでも視聴可能です(時期によっては視聴不可になっている可能性もあるので、ご了承ください)。
伊集院光のばらえてぃーとは?
- だるまさんが動いたらみんなバラバラの巻
- 酩酊ドミノ ハイパーの巻
- ラジオの魅力に迫りまSHOW!〜投稿しNIGHTからの巻
- 裸・裸・裸フィッシングの巻
- ノンアルコールドミノ毒入りの巻
- 体内時計でぴったんこの巻
企画・構成・編集・出演すべてを伊集院光さんが担当している、「地上波では放送できないバラエティー」をコンセプトとしたバラエティー番組です。
構成は上記に示した6本立てとなっており、基本的には伊集院さんが可愛がっている(?)後輩芸人やホリプロ所属のアイドルたちが様々な企画に挑戦し、それを伊集院さんが仕切る(時には自ら身体を張って参加する)というもの。
一般的なバラエティーと違うのは、良くも悪くも「あまり売れていない芸人が登場している新鮮さ」や「爪痕を残そうと躍起になっている出演者ばかりではない」という点です。
出演しているのは伊集院光さんと親交の深い芸人・アイドルなのですが、伊集院さんのラジオを聞いているリスナーなら度々名前を聞くオテンキが1番有名なんじゃないかなぁ。あとはまだそこまで売れっ子じゃなかった頃のばいきんぐ小峠さん、メイプル超合金になる前の安藤なつさんなどなど。
少なくとも私の場合は、これで名前を知ったという芸人さんやアイドルちゃんが非常に多かったです。
そして企画自体も非常にエッジが効いていて、人間の闇の部分と言うか、様々な場面での損得勘定や人間関係、疑心暗鬼に陥る様子などにスポットが当てられています。
10年近く前の番組なんですけど、今見ても新しいカタチのバラエティー番組だと思うので、U-NEXTやAmazonプライム契約者はもちろん、伊集院光さんが好きな人、新鮮なバラエティー番組が見たいという人すべてにおすすめしたい番組です。
伊集院光のばらえてぃーネタバレなしの紹介
だるまさんが動いたらみんなバラバラの巻
こちらは「嫌なヤツがいるならだるまを送り付けて、次回の伊集院光のばらえてぃー出演資格を剥奪してやろう」的な企画です。
出演者全員が、5個のだるまを持ったまま個室に入れられてしまいます。ゲームは8イニングあり、それぞれがだるまを押し付け合い、だるまのトータル保持数が多い上位3名が罰ゲームです。
(だるまは所持している全てを一気に送れるというわけではなく、1イニングに3個まで、1人に対して1個までしか送れないといルール)
単なる罰ゲームなら「負けた方が美味しい」というスケベ心を出す芸人も出そうな気がしますが、次回の企画に呼んでもらえないとなると、やはり勝ちたいという気持ちが勝るので、結構ガチなやり取りや心理戦が楽しめると言っていいでしょう。
そしてルールに対するエッセンスとして「全員が5個のまま番組を終えることができれば、全員が次回も出演できる」という遊びを持たせているのが特徴です。つまり裏切り者が出なければ、みんな揃って次回も出演できるというわけです。
これがまぁ面白い!御幣を恐れずに言うと、テレビでよく見るような売れてる芸人さんって、基本「前に出たがり」が多いじゃないですか?だから地上波でこの企画をやると、出演者が「だるまのやり取りがない=取れ高がない」みたいなことを気にして、序盤から積極的にだるまを送り合うと思うんです。
この出演メンバーではそんな感じの流れにはならず、伊集院さんの誘い水によって色んな人間模様が楽しめます。自分だったらどうするかを含め、この企画はマジで面白いです。
酩酊ドミノ ハイパーの巻
打って変わってこちらは「酔っぱらった状態でドミノをやろう!」的なシンプルな企画です。
ドミノなんて神経を使うものを10人近い大人数で、しかも酔っぱらった状態でやろうって言うんですから、かなりカオスな企画になっていると言っていいでしょう。
ぶっちゃけ私はこの企画が好きじゃないので、これだけはほとんど見ません。この企画について言いたいことは2つ。
1つは「酔っ払いが多くて面白いというよりもウザい感が強くて、個人的にはあまり楽しめなかった」ということ。もう1つは酔っぱらった田代さやかさんがエロくて可愛いということ(しかも途中からジャージもはだけているので、ちょっとしたサービスショットもあります)。
酔っ払い云々に関しては、私自身がお酒を飲めなくて「飲み会の場ではしらふで酔っ払いに絡まれることがほとんど」ということもあり、それが相まって苦手に感じるのかもしれません。
あとはぶっちゃあさんが序列で伊集院さんよりも上なのか、後輩芸人に拝するパワハラ気質が所々に見られて、私としては少し苦手でした。「ばらえてぃーなんだし演出じゃね?そこまで目くじら立てんでも…」という柔軟な見方が出来る人、無礼講と言われて柔軟に対応できる人なら楽しめると思います。
いずれにしても個人的には、そこまでおすすめしたい企画というわけではなく、私の場合は「田代さやかさんのはだけているシーンを見るだけ」という感じです。
出演者が違ったら楽しめたのかもしれないけど、桐畑さんが脱ぎ始めたり、ぶっちゃあさんと根喜田さんの酔った人格には、視聴者の中にも好き嫌いがハッキリ出るような気がします。
ラジオの魅力に迫りまSHOW!〜投稿しNIGHTからの巻
こちらは2本立てとなっていて「ラジオの視聴者のテイでネタを書いたハガキを送り、誰がどれだけ読まれるか」という企画です。
ラジオパーソナリティ役を担当するのは、1本目がお笑いコンビ「めいどのみやげ」のティーチャこと佐川真勝さん。そして2本目が、ホリプロタレントスカウトキャラバンにて特別審査員賞を受賞した桃瀬美咲さん。
この2人がラジオ番組をやっているテイで進むので、この2人に選ばれるようなネタを投稿するという企画となっています。ちなみにお題は、佐川さんの方が「こんな葬式は嫌だ」で、桃瀬さんの方が「教えて美咲先輩(美咲先輩に相談)」です。
前者はお年寄りに受けそうな大喜利となっていて、捻りすぎても佐川さんを始めお年寄りに分かりにくいネタはNGだし、分かりやすすぎても芸人でもある佐川さんがそれを選ぶかという部分が肝となっています。
後半はアイドルの桃瀬美咲さんのラジオ番組ですから、笑いの要素はそこまで必要としていません。
桃瀬さんに選んでもらうためには、ティーンの共感を得そうな悩みをいかに作り上げるかというテーマになっているのですが、そこに真面目になりすぎると伊集院光のばらえてぃーとしては笑いの要素が薄いような気も…ということで、出演者が色々見失っている感がメチャクチャ面白いです。
真面目な相談をして仮に読んでもらえたとしても、「それは勝負に勝って、芸人としては負け」みたいになるんじゃないか的な。
たぶん地上波に出るような芸人さんを集めると、みんなボケると思うんですけど、ここに出ている芸人さんの中には「お前、真面目か!」って人も普通にいるので、その辺りが一般的なバラエティと大きく違うと思いました。
いずれにしても、現在進行形でラジオで活躍しまくっている伊集院さんが、読まれるためのネタを真剣に考え、その結果読まれるかどうかという部分も大きな見所と言えるでしょう。
あと桃瀬美咲さん、この企画で初めて知りましたが非常に可愛らしい人なので、ぜひもっと色んなメディアに露出して欲しいと思います。
裸・裸・裸フィッシングの巻
この企画は、一言で言うと「脱衣フィッシング」です。
2チームに分かれて釣果を競うというものなのですが、魚を1匹釣るごとに相手チームの服を1枚はぎ取る(もしくは自分のチームが1枚服を着る)というルールで、相手チームの女の子を水着にしたら勝ちというもの。
所々に笑える絡みはあるのですが、ぶっちゃけ伊集院ファミリーが釣りをしているだけなので、これは好き嫌いが分かれるんじゃないかと思います(男は全裸になりますし、所々にセクハラ発言もあるので)。
個人的には笑える企画という感想はありませんが、女の子2人の神々しい水着姿と、若手の中に混じって身体を張っている伊集院さんの熱意に押されて、何度もリピート視聴してしまっているというのが現状です。田代さやかさんの水着姿は必見。
ノンアルコールドミノ毒入りの巻
こちらの企画はノンアルコールドミノということで、エピソード2の酩酊ドミノと双璧をなす企画です。
こちらは酔っぱらっていなくてドミノに集中できるという反面、メンバーの中に「クソ野郎」という存在がおり、この存在はドミノを妨害するという役割を担っています。
クソ野郎は、自分で倒したドミノの数だけの賞金が貰えるというルールがあるので、もしドミノを倒した人物がいれば、それがわざとなのかそうじゃないのかを判断し、わざとだと判断したら会議にかけて追放することで、最終的にクソ野郎を追放できるかどうかというゲームです。
まぁ例えるなら人狼ゲームに似た要素を持ったドミノで、いかに周りにクソ野郎と悟られないようにしてドミノを妨害するか、あるいは、いかにそれを見抜いて阻止するかというゲームとなっています。
ルールを聞いたら面白いんだけど、疑われた人が軽く涙目になっていたりしてガチの空気が漂ってくる反面、駆け引きが上手いと感じる人もいれば、かなり雑な人も多いので複雑でした。
地上波ならオリラジの中田さんとか、メンタリストのDaigoさんとかをキャスティングしたりして、かなり高度な心理戦が楽しめるんでしょうけど、ここの出演者の場合は駆け引き以前に自滅が多すぎて、ちょっと物足りなさが否めません。
あと個人的にはやはりぶっちゃあさんが苦手で、あまり楽しめなかったです(たぶん個人的に合わないんだろうなぁ)。
ちなみにこの企画も2本立てで、2本目の方は秀逸な流れとなっています。さすが伊集院企画と言う感じ。
前半はちょっとイラついたり悲しくなるシーンが多いけど、後半はそれを取り返すような企画力が堪能できるし、我が我がという出演者ばかりじゃないという点も大きな見所となっています。見応えアリです。
体内時計でぴったんこの巻
訓練されたボクサーは体内時計で3分をキッチリ計れると言いますが、あなたは「自分の得意なことをしながらでいい」と言われて、3分をしっかり計る自信がありますか?
この企画は、出演者たちが体内時計を使って3分を計り、1番近い人に商品が贈られるという企画です。「グラウンド〇周が3分」という人もいれば「キャッチボール〇球で3分」という人もいます。
「牛丼並盛を食べ終わるまで3分」という力業があったり、メイクを始めて顔の半分で3分など、計り方の多種多様な感じが面白いですし、ばいきんぐの「ネタで3分」は最強すぎるような気も。
ここまでだと普通の企画ですが、伊集院企画らしいのは「挑戦権は1度きりじゃない/3分を1秒でも超えたらアウト」という点です。「3分に最も近かった3名が抜け、残ったメンバーには2回目、3回目のチャンスが与えられる」という特別ルール。
最終的に3分に近かった人が勝ちなので、「1回目は3分のつもりが4分だったせいで負けたけど、微調整をして2回目の挑戦で3分ちょうどだった」というケースでも優勝できます(1回目で2分55秒でトップでも、2回目の挑戦でこれを上回る人が出たら負けてしまう)。
つまり1回目の挑戦で2位通過、3位通過をした時点でもう優勝はないので、2位や3位で通過するくらいなら全然遠いタイムで2回目に挑戦した方が脈ありだという部分に戦略性があったり、身体を動かす系は2回目、3回目となった時にタイムが落ちるのではないかという部分も懸念されることでしょう。
しかも「3分オーバー=失格」というルールがまた面白くて、超えないように超えないようにと考えると全然早かったりして面白いです。これは一種のあるあるだと思います。
ちなみに最後の3回目でも2分50秒~3分の間に収まらなかった場合は罰ゲームも設けられているので、たぶんガチで挑戦していると思います(失敗したら美味しいというわざとらしさはあまり感じません)。
最後に
伊集院光のばらえてぃーは、一般的なバラエティのやらせというか演出っぽさが全くありません。
凄く失礼な物言いになってしまうかもしれませんが、売れてて地上波に引っ張りだこの芸人さんって前に出る事ばかりを考えているので、この番組に出ている無名に近い芸人さんの振る舞いは、すごく新鮮に映るんですよね。
お金をかけなくても、豪華なセットがなくても、有名芸人をキャスティングしなくても…企画力によっては、面白い番組は作れるんだなぁと再確認できます。
個人的にはもう何度も見ていて、結果も分かっているのについ見てしまうので、中毒性のある魅力にあふれている番組であることは間違いないです。気になる方は、ぜひチェックしてみてください。
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