インスタント味噌汁が好きで、よく飲むんですけど永谷園から販売されている『あさげ』というインスタント味噌汁ありますよね?
おそらくド定番&最もポピュラーで有名なインスタント味噌汁だと思うのですが、同様に『よるげ』や『ひるげ』もあったりして、なんとなくですけど「それぞれの時間帯に飲みたくなる味」なんだと思っていました。
例えば「あさげは、朝の脳を活性化させるために濃いめの味付けで目を覚まさせる」とか、そういう理屈でもあるのかなぁと思ってたんですよね。・・・全然、違いましたけど。
今回は【永谷園の『あさげ』って「朝に食べたいって意味じゃない」という事実に衝撃を受けたという話】をしたいと思います。
商品概要
『あさげ』とは
永谷園で1974年から販売されている「合わせみそのブレンド」を使用したインスタント味噌汁です。
合わせみそが採用された理由としては「全国的に最もポピュラーであるから」とされており、現在は他に2つの『ゆうげ』と『ひるげ』という商品がありますが、それらと比較しても、あさげのシェアは断トツで1位とのことでした。
私も『あさげ』を好んでよく飲んでいますけど、本当に美味しいと思います。1人暮らしをしている身としては、非常に助かる存在です。
セールスポイント
いつでもできたてのおいしさ。
最近だとほとんどこのタイプだと思いますが、味噌が生タイプなんですよね。
密閉されていて、ある程度の保管が可能ですし、実際に家庭で作った味噌汁のように「何度も温め直したりという作業がない」ため、味が落ちにくいということが言えそうです。
2種類の味噌を合わせた、深みのある風味。
『合わせみそのブレンド』ということは知っていましたが、あさげに使用されている味噌はどちらも『辛口の赤味噌』なんだそうです。
鰹節を贅沢に使用。お椀に広がる鰹節の香り。
ほのかな香りではありますが、非常にイイ香りだと思います。食欲が刺激されるというか・・・。あー、飲みたくなってきた。
上品でバランスの良いだしのうまみ。
『だし』が美味しいのはわかってるんですけど、似たようなものを家庭で作ってみようと思っても、なかなか再現できないんですよね。
風味を豊かに。具にもこだわり。
食べやすい麩が印象的ですが、他にもワカメとネギが入っています。
個人的にはネギをちょい足ししてみたり、豆腐を入れて食べていますが、アレンジもオススメですよ。
『あさげ』という言葉の意味
語尾に付いている「げ」を漢字で書くと「餉」と書きます。意味としては「食べ物・食事」という意味です。
つまり『あさげ』は朝食で『ひるげ』は昼食、そして『ゆうげ』は夕食という意味になります。
ここだけ聞いたら「あさげ=朝の味噌汁」という解釈にも繋がってしまうような気がするのですが、真相はどうやら違うようです。
味噌の違い
- あさげ:合わせみそ(まろやか)
- ひるげ:赤だし(濃いめ)
- ゆうげ:白みそ(あっさり)
全国的によく飲まれている合わせみそで作られている『あさげ』と、アッサリした味わいで関東圏に人気とされている『ゆうげ』は、全国的にスーパーでもよく見かけると思います。
私は東北に住んでいますが、初めて『ひるげ』を見たとき衝撃が走りました。『ひるげ』は中京地域で好んで飲まれているようです。私が住んでいる地域のスーパーでは、ほとんど見かけることがありません。
販売順の違い
1974年に先陣切って発売されたのが『あさげ』であるなら、その次は『ひるげ』かと思いきや、どうやら翌年に販売されたのは『ゆうげ』なんだそうです。
というのも『ひるげ』という言葉は元々無かったとさえ言われています。元々無い言葉を作っている時点で「昼食に向けた味噌汁」という考え方は難しくなってきますよね。
まとめ
もともと『あさげ』と『ゆうげ』という『食事を表す言葉』があったので、そこに乗っかって「1番ポピュラーな合わせみそのインスタント味噌汁を『あさげ』にしよう」と言う試みから販売したところ、非常に売れ行きが好調に。
そこで他者からの追随を許さないためにも、今度は「2番目にポピュラーな白みそのインスタント味噌汁を『ゆうげ』にしよう」ということで販売。
ここで「朝と夕があるんだから昼があってもよくね!?」ということで『ひるげ』が販売されたんじゃないかと思います。
最後に
最近でこそインスタントでも美味しい味噌汁が多く販売されるようになりましたが、1974年の販売当初は「インスタントの味噌汁=美味しくない」というイメージが先行していたようです。
そこで美味しいものを作ろうとして完成したのが『あさげ』なんだそうですよ。
ただ、美味しいとはいえ生産コストがかかり、当時は相場が10円だったところを40円で販売したにも関わらず、大人気商品になったんだとか。すごく美味しいお味噌汁ですよね。
今晩の味噌汁に『あさげ』を一緒にどうですか?