心理戦・頭脳戦を描いたマンガがめちゃくちゃ好きなんですけど、その大半がギャンブルを題材にしていたり負けたら多額の金銭を失うなどのスリルを題材にしたものばかりなんですが、今回ご紹介するマンガはそれらと比較しても非常に異端であると言わざるを得ません。
テーマこそ現実世界にも見るような駆け引きであるにも関わらず、水面下での腹の探り合いがこれでもかというくらい描かれていて単に面白いだけではないんですよね。今回は不思議な魅力に溢れている超面白い心理戦、頭脳戦漫画「かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~」を紹介したいと思います。
かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~ってどんなマンガ?
ミラクルジャンプ→ヤングジャンプで連載されている「今1番勢いのある漫画」と言ってもいいのではないでしょうか。超が付くほどの名門校に在籍している2人の男女がお互いがお互いに「告らせたい」と考え、ありとあらゆる駆け引きをしていくことを描いたマンガです。
要は「お前と付き合いたいんだけど自分から告白するのは嫌だ」というエゴを抱えた2人が、あの手この手で相手にアプローチさせるために行動を起こす様子が描かれているんですけど、これがメチャクチャ面白いんですよね。心理戦・頭脳戦が好きな人はもちろん、笑える感じのマンガが好きな人、恋愛系のマンガが好きな人・・・多くの人が面白いと感じると思います。
映画を巡る攻防
どちらが誘うか
コミックス1巻
例えば映画のチケットを譲り受けたとして、他意なく相手を誘えば普通に映画デートができる関係の2人です。しかしその映画が実は「好きな人と一緒に見ると2人は結ばれるというジンクスが囁かされている映画」だった場合、口が裂けても自分の口から見に行きたいとは言えなくなってしまいます。いかに相手に誘わせるかという腹の探り合いが非常に面白く、いわば「(私or俺は別にどっちでもいいんだけど)そんなに行きたいなら仕方ないな~」というセリフをお互いが言いたがっている様子は、まさに見所溢れる夫婦漫才のようです。
単純に「行くor行かない」という話ではなく、そのジンクスを信じていることを明言するかどうかという点についても戦略が練られていて、大まかに見るとくだらないんですけどやっていること自体は非常にレベルの高い駆け引きだという部分も本作の面白い部分の1つです。
カオス理論
コミックス1巻
上記画像を見た限りだと何やら難しい話のように見えますが、実際には「2人が恋愛映画に興味がないと勘違いした第三者が、変に気を利かせてコメディーチックな映画を進めてきた」ってだけの話です。それを乱数だのカオス理論だの・・・ぶっ飛んでると思いませんか?
容姿端麗&成績優秀という初期設定があるからこそ生きる、この世界観こそがカオスのような気もしますが、些細な行動の1つ1つにはそれぞれ海より深い思惑があったりしてめちゃくちゃ面白いです。
ババ抜き対決
負けたら相手に願い事ができる
コミックス1巻
誰もが知っているババ抜きもこの2人がやったら全く違うゲーム性が生まれます。「勝者が敗者に何でも一つお願いごとが出来る」という一種の罰ゲームのような縛りがあるため、通常であれば勝ちに行くのが必然です。
よくありがちな「ババだけ周りのトランプよりも浮いた状態にして相手に引かせる」などお約束の展開もありますが、2人で行うババ抜きはジョーカーを引かなければ揃うのが確実というシンプルなものです。それなのにババを引いたにも関わらず相手が微かに笑みを浮かべた場合、自分だったら何を思うでしょうか。
真の狙い
コミックス1巻
「お願いごとは紳士的なものに限る」と釘を刺されているこの状況で「ババ抜きに勝つ=本当の勝利か?」という疑問が浮かびます。例えば勝利が終わったのと同時に映画のチケットが目前にさらされた場合、それはお願いと称して映画に誘うことのアシストにも繋がりかねないわけです。
もしお願いごとができる状況で映画のチケットが2枚あった場合、それを見てみぬフリをするのも敵前逃亡のように捉えられたりして、それも癪に障るというほどプライドの高い人間ですから、勝つ負けるだけじゃなく「勝ってどうするか、負けてどうするか」までも織り込み済みなんですよね。
最後に
これまでに色々と見てきた心理戦・頭脳戦を描いたマンガの中では極めて異色。繰り広げられる心理戦自体は非常にレベルの高いものなのに、どこか笑いが込み上げてくる不思議感がたまりません。現時点でも非常に人気の高い作品ですが、今後ますます人気が高くなっていくことが予想されるでしょう。興味のある人はぜひ読んでみてください。
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