北斗の拳がめちゃくちゃ好きなんですけど、それゆえに面白おかしくパロディーにされちゃうともう笑わずにはいられないんですよね。タイトルからただならない空気を放っている本作は、笑いをこらえるのが非常に難しいくらいの仕上がりになっています。
北斗の拳を知らないと何が面白いのかわからないとは思いますが、原作を知っていれば大爆笑間違いありません。そこで今回は、私自身が大好きなギャグ漫画の1つでもある「北斗の拳 イチゴ味」を紹介したいと思います。
北斗の拳イチゴ味ってどんなマンガ?
「199X年、世界は核の炎につつまれ、あらゆる生命体が絶滅したかにみえた」というのは、北斗ファンであれば誰もが聞いたことがあるフレーズだと思いますが、本作ではこの後に「だが意外と元気だったし、現代の日本の若者に心配されるバイタリティに満ちあふれていた」と続きます。
作風としては同人誌なんかでありそうな北斗の拳をイジり倒すという作風で、誰もが1回は考えたことがあるような面白おかしいボケのオンパレードとなっています。クオリティとしては「これで笑わない人っているの?」ってくらいの仕上がりです。
北斗の拳イチゴ味を楽しむポイント
北斗の拳の名言「愛などいらぬ」
コミックス1巻
本作ではサウザーの有名なセリフ「愛などいらぬ」も盛大にイジり倒します。原作では1mmも考えられないサウザーの手のひら返しが見れるのは、この作品だけだと言っていいでしょう。バットのツッコミが良い味を出しています。
おそらく北斗の拳のファンなら似たようなことを友人同士でフザけてやったりしたことがあると思うんです。それが非常に水準の高いボケとツッコミで構成されているので最初から最後まで楽しめるギャグ漫画と言っても過言ではありません。原作ファンにとって「あるある」と言いながらニヤつかされてしまうような雰囲気は控えめに言っても最高です。
大喜利でよくある「写真で一言」
コミックス1巻
大喜利なんかでもよく用いられる「写真で一言」にも似たものも用意されています。例えばコチラの「でかくなったな小僧!!」という名セリフすらも、本作にかかれば「でかくなったぞ小僧!!」に早変わりです。しかもこれに対してバットは、返す刀で「報告っ!?」と突っ込んでいます。
「あのサウザーがボケてんの!?」という驚きにも似た笑いがありつつも、その裏でバットがかなり鋭いツッコミをするんですよね。ちなみにこの後も同じような展開が繰り返され、バットのツッコミだけ「あるいは下ネタ!?」に差し替えられていました。テンドンもすごい。
水の無い世界すらも笑いに変える展開
コミックス1巻
北斗の拳の舞台と言えば食糧難で水不足というイメージがありますが、それを逆手に取ったボケも数多く生まれています。例えば本来であれば毒入りの食料を村人たちに食べさせて命を奪うという描写も、本作にかかれば激辛カレーによる苦痛に早変わりです。
ある種の生き地獄とも言えるような状況に、たまらずシュウが突っ込んでいるのがお分かりでしょうか。「水が貴重な時代に…」ってのも最もな言い分ですけど、苦悶の表情を浮かべているのも見逃せません。
北斗の拳における感動の最期
コミックス1巻
原作であれば「お師さん…」とでも言いそうな雰囲気のシーンであるにも関わらず、本作で持ってきたのはアヒル口です。…こんなん絶対笑いますって。そのあとの冷静なリンとバットの会話も追い撃ちには最適な熱量の会話ではないでしょうか。本作ではこのようなカタチで原作の名シーンをパロって面白おかしく仕上げています。北斗の拳ファンの人にはぜひ読んで欲しいです。
本作にはサウザー以外も登場
コミックス1巻ではサウザーが特にピックアップされていますが、読み進めていくに連れて他のキャラクターたちも多数登場します。個人的にはサウザーネタが1番面白いと思いますけど「他のキャラクターのパロディーも見たい!」という人の希望も叶えてくれる作品ですのでご安心ください。
最後に
個人的には落ち込んだときに読みたいマンガの筆頭です。いくら面白いギャグ漫画でも、そんなに大声で笑うことってないと思います。ただこの作品に関しては本気でヤバイっす。読んでる最中は大丈夫だとしても時間差でくる思い出し笑いも結構手強いので注意しましょう。
私の場合はどんなに気分が落ち込んでいる時でも、これを読んだら元気が出るような気がします。嫌なこと、辛いことがあった人、元気が出ない人、笑いたい人は本作を手に取ってみてはいかがでしょうか?北斗の拳が好きな人なら間違いなくハマると思うのでぜひ読んでみてください。
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